染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

ろくろういん

2017年06月08日 | 店主の一日
先日は脱ぎっちらかしのきものを披露して失礼いたしました。
でも、きもちよくお酒を飲んで脱ぎ散らかすのはなかなか気分がいいものです〜片付けるのも自分だけど。

6月6日は「ろくろういん」でした。

毎年のネタなので、既になんども聞いた方がいらっしゃるかと思いますが、ご勘弁を。

「六六忌」もしくは六を擬人化した「六郎忌」が転じて「ろくろういん」になったと言われます。
訛りの強い人だと「ろくろ〜えん」になったりしてなんだかわかりません。
宮司さんのお話では「忌」は古くは「斎」につながるのだそうです。なるほど。
この地域の機織りの神様「黒姫神社」のお祭りです。

明治以前からあるので、旧暦の6月6日。今の暦なら7月始め頃で、きっと梅雨時期の中休みみたいな感じと思います。
この日は機を織ってはならない日とされていて、昔は市内のメーカーは休みであったと聞きます。

この日は晴れの特異日でもあるのか、毎年、とてもいい天気です。

宮司さんが神事をおこなって一通りの常時が済むと宴席。
個人的にはこの日と大学OB会の新酒を飲む会がもっとも楽しみな日でもあります。

初夏の薫風の中、山の上にあるお社できもので酒を飲むのは本当に気持ちがいいです。
神前には市内のきもの関係者からの献酒があがります。


ごちそうはこんな感じ

棒鱈が実に十日町らしく、他にもしいたけとかそんなのもあったきがします。
こんなのをポツポツつまんだり、赤飯を食べたり、スルメを食べたりしながらお酒を飲むです。
ビールもいいですが、やはり冷や酒(常温のやつ)がよいです。
ただ、世代が徐々に変わっていくのか、大御所の参加も減って、昔話しが減ってきているのが残念。

今でも織子さんは休む人が多く、こうして酒を飲んでいる間もぽつりぽつりとお参りに来る人がいらっしゃいます。
こんな感じで社の扉に織った端を結びつけていかれます。
これも信心。

社の中にはこんな献額も


昔は夕方まで飲んでいたような噂も聞きますが、だいたい昼前でお開きとなります。
軒から外を見るとこの季節のさわやかな気候で実にご機嫌です。





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