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点心弁当/一期一会

2017年06月26日 | 田舎生活の衣食住
 点心(ニラ巻き揚げ、赤紫蘇巻き揚げ、タマネギ焼売)
 雷焼き(栃尾揚げ“油揚げ”、小ネギ)
 月見卵焼き(大葉、卵)
 酢漬け生姜
 野菜サラダ(キュウリ、キャベツ)







 全てに満足。どれもこれも、旨かったぞ。チキショーメ(おっと、下品だったな)。特にタマネギ焼売。これはタマネギだけの餡なので、素材の良し悪しが、出来映えの大半を占めるのだが、そういった意味では「大当たり」の甘いタマネギだった。旨くて、パクパク喰っちまったよ。
 ニラと赤紫蘇は、それぞれスティック状に餃子の皮で巻いてから焼いたのだが、もう少し具が多くても良かったな。
 余談では有るが、「点心」。日本語では「てんしん」。広東語では「ディムサン」。香港時代は、ようく食べたとさ。
 「雷焼き」は言わずと知れた油揚げとネギを焼き(その音がパチパチ雷様みたいだからだってさ)、シンプルに醤油を掛けて食べる「江戸料理」。これがまた良い油揚げだと旨さが増すのだ。当たり前だけど。
 
 数日前からちびったんズが、新たな出会い、本当の家族を求め、我が家から巣立った。がらーんとしたちびったんズの部屋に行くと、しんみりとした気持ちに陥る。直ぐに目の前にぽつ男が匍匐前進(ほほくぜんしん)してくるけど(笑)。これ、本当で、初めて見た時はビックリしたのとおかしかったので笑いが止まらなかったのだが、猫でも匍匐前進するのだなあ。ぽつ男の場合、単に立って歩くのが面倒だったと思われるがな。



 多分この感情は、自分が上京した際、残された家族が味わったに違いないものと似ているのではないだろうか。
 最初、みんな猫風邪で、目をやられており、クリニックで注射を受けたり、いち日4回の目薬投与にも良く耐えていたなあ。
 目薬は滲みるらしく、最初は目を瞑ることを覚え、それがこじ開けられると、今度は横を向くことを覚えたり。小さいのに、色々考えているのだなあと、おかしくもあった。
 きっと自分のことは、「痛い痛いの嫌なヤツ」(目薬を挿す怖い人)といった印象なのだろうな。
 毎朝、ちびったんズ部屋を訪なう度に、色々やらかしてくれていたっけなあ。大体朝1時間掃除して、大人の仔にご飯を与えて戻ると、元の木阿弥。日に何度掃除しても、ご飯皿、水飲み、トイレが同じ状態になっていたのは何故?
 今はただ、ちびったんズが素敵な家族に見守られ、元気に成長してくれるのを祈るのみである。
 ちびったんズの為に急遽勝った「ニャンモック」だったが、だれも乗ってくれなかったなあ。今現在もすっかりお茶を挽いているけど。
 今は未だ、思い出になっていないので、少しばかり物悲しいが、ちびったんズが大人になる頃には、思い出へと変わるのだろうな。こうなるのが分かっていたので、必要以上に接しなかったのだが…。思いのほか、ダメージが大きかった。
 一期一会。その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いである。
 







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