2011年07月11日 モスクワ発
[連邦漁業庁長官クライニーが関係国とのIUU漁業防止交渉の進捗を語る]
ロシア連邦漁業庁長官クライニーは、ミデイアのインタアヴューにこたえ、関係国とのIUU漁業防止協定にかかる交渉の進捗状況等を語った。
クライニーは、15年もの間、韓国も日本も中国も、IUU漁業防止について耳を貸そうともしなかった、これらの国は、問題があることさえ口に出して認めようとはせず、問題はあたかもロシアのことであるかのような態度をとっていたが、現在は、事は動き始めており、韓国との間には政府間協定がすでに発効、米国、カナダとの間の合意も調印間近な段階だと語り、日本とは覚書を交わし、厳しい過程があるが、合意文書の内容も協議されていると加えた。
首相プーチンは、水産物の密漁はバイオテロリズムであり、自然界や生物資源にとってあまりにも大きく環境を損ねるもので、国の税収入にとっても大きな損失をもたらすと指摘している。
ロシア連邦漁業庁によると、ロシア漁業は今、拡張期にあり、ここ3年にわたって右肩上がりの成長を見せ、昨年2010年の漁獲量は400万トンだったが、今年2011年の第1四半期ではこの部門のGDPの伸びはほぼ20%となっている。