ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

第27回ロシア北朝鮮漁業委員会が開催される

2013-12-27 11:13:44 | 日記
2013年12月27日
モスクワ発
[第27回ロシア北朝鮮漁業委員会が開催される]
来年2014年の水棲生物資源の漁獲割当を設定するため、第27回ロシア北朝鮮漁業委員会が北朝鮮の首都ピョンヤンで開催され、ロシア側代表を漁業庁国際協力局長シマコフが務めた。
双方は、ロシアと北朝鮮の排他的経済水域における水棲生物資源の状況について情報を交換し、漁獲割当の設定に合意、議定書に署名をした。
委員会においてロシア側は、北朝鮮フラッグの漁船のロシア排他的経済水域への出入域に関する複数の違反を指摘し、北朝鮮側は再発防止のため必要な措置をとる旨約束をした。
2014年1月1日から、ロシア排他的経済水域における活動について、日本漁船や韓国漁船等の外国漁船に課せられた報告義務が北朝鮮漁船にも適用されることになる。
北朝鮮漁船に対して複数魚種の漁獲割当が用意されているが、関心が寄せられているのは、もっぱらイカである旨、関係者が明らかにした。

(関連前年情報)

2013年01月18日
一般社団法人北洋開発協会
[第26回ロシア北朝鮮漁業委員会結果概要]
1987年5月6日付のロシアと北朝鮮の政府協定に基づき、2012年12月24日一25日、モスクワにおいて第26回漁業委員会が開催され、ロシアが代表を漁業庁副長官ファミンが務めた。
この結果、2013年の両国漁船の相手国排他的経済水域における操業漁獲割当に合意した。
北朝鮮側は、ロシア漁業者に対して5,000トンのサンマを配分する。
この方法はまず1,000トンを当初枠とし、資源開発の状況に応じ、その後4,000トンが配分される。
ロシア側は北朝鮮漁業者に対して9,000トンのイカを配分する。
北朝鮮漁業者のイカ操業は7月1日から始まり、当初枠は4,500トンで、資源開発の状況に応じ、その後さらに4,500トンが配分される。
更に、北朝鮮側は、自国に排他的経済水域において、ロシア漁業者に対してサンマ、イカ、イワシ、カタクチイワシ、フグを対象し計1万1,900トンとカニ2,500トンを配分する可能性を指摘した。
北朝鮮漁業者は、2,500トンのスケトウダラ操業(報告担当者原口:例年割当を返上している模様)対価として、ロシア国家予算に対し87万5,000ドル($350/トン)を支払うことになる。
なお、ロシア両国の合意に基づき、ロシア排他的経済で操業が可能な漁船は、北朝鮮船籍の漁船で、船長と乗組員は北朝鮮市民でなければならないと指摘した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする