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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

2017年春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業プレヴュー“Охотоморский минтай-2017”

2016-11-18 12:56:46 | 日記
2016年11月18日
ウラヂオストク発(サマリー仮訳 原口聖二)
[2017年春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業プレヴュー]
ロシア太平洋海洋漁業研究所チンロセンターは、学術評議会拡大会議を開催し、来年2017年の春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業のプレヴュー“Охотоморский минтай-2017”(“オホーツク海スケトウダラ-2017”)を発表した。
拡大会議には同センターのほか極東の科学研究機関、漁業団体、行政関係機関の代表者らが参加した。
来年2017年、オホーツク海のスケトウダラは、北部オホーツク海域34万8,000トン、西カムチャツカ海域34万8,000トン、カムチャツカ・クリール海域27万700トン、東サハリン海域10万4,000トン、計約107万トンのTACが設定されている。
科学研究機関は、来年2017年春季抱卵操業は、荒天日と氷の状況で厳しいものになると予想している。
来年1月は荒天日が平均より多く長期化し、2月には改善するが、3月前半に再びそれが増加するとの観測が示された。
また、オホーツク海の氷の状況は、1957年-2000年に近くなり、2004年-2016年では最大となると予想され、科学研究機関は、春季操業、いわゆる“Aシーズン”の許可期間を短縮しないよう勧告している。
拡大会議では、今年2016年春に行われたスケトウダラ資源の調査結果も報告された。
オホーツク海のスケトウダラのバイオマスは、323億尾780万トンで、この内、成魚は85億尾450万トン、未成魚が238億尾330万トンと算定されている。
また、豊度、バイオマスはやや減少傾向にあるが、未成魚は増加傾向にあり、加入は良好で、次の2年-3年、資源量、魚体、そして年齢構成も良好に推移すると評価された。
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