2018年12月04日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[チンロセンターはイワシ・サバ操業の科学支援を完了する]
ロシア太平洋海洋漁業研究所チンロセンターは、今年2018年漁期のイワシ・サバ操業の科学的支援を完了した。
同年漁期、ロシア漁船によるイワシ・サバ操業は最大で30隻が着業し、生産量は前年2017年同期の2倍となる約13万7,000トンに達している。
科学者グループの科学支援の現場本部は、“Петр Житников”(ペテル・ジチニコフ)に置かれ、オブザーバは、色丹島の陸上加工場“Островной”(アストロブノイ)と、漁船“Островной-5(アストロブノイ 5)でも活動を行った。
また、漁業者への情報提供、魚群探査のため現場に科学調査船“Владимир Сафонов”(ウラヂミル・サフォーノフ)が投入された。
前年2017年、9月30日には魚群は日本EEZに移動を開始していたが、海洋環境の影響により、今年2018年は、色丹島沖合で10月末まで集約的な漁業が行われ、11月初旬においても同海域で操業が行われた。
漁獲物の体長はイワシが17cm-20cm、サバが21cm-30cmで、海域ごとの組成は前年とほぼ同等だった。
また、10月には幼魚と成魚の魚群が別々に餌にアクセスしたため、漁業は大きな個体群に集中した。