2025年03月01日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア漁業スケトウダラすり身供給1.9倍 国内市場向け3割に成長]
昨年2024年、ロシア漁業の国内市場へのスケトウダラ製品供給量は25万2,000トンで、原魚換算58万4,000トン、漁獲量約195万トンの3割に達した。
国内市場への供給成長の原動力となったのは、高次加工製品の増産であり、フィレの出荷量は4万6,000トンを超え、前年2023年の2.6倍、すり身が1.9倍の2万1,000トン以上となったほか、ミンスも8,000トンで73%増加した。
特にすり身生産量は7万800トンに達し、前年比47%増となり、世界の当該セグメントにおいてトップ5の立場を獲得、国内市場に同様に3割が供給されことになる。
一方、すり身の輸出は中国向けが、数量2万5,000トンで51%、金額約5,000万ドルで45%、それぞれ前年を上回った。
ロシアのスケトウダラ漁業は世界のすり身市場でのシェアを拡大、中国市場では米国を凌駕、主要サプライヤーとなり、韓国市場で米国産と争奪競争を展開しているほか、日本への供給も増加させている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます