2022年08月10日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[中国メディア 茶番の米下院議長ペロシ訪台と反動 サンマ等水産物貿易停止]
中国ニュース・サイトは、2022年8月2日の米国下院議長ナンシー・ペロシの台湾訪問について、台湾“民主進歩党”(蔡英文)が*茶番劇(闹剧)を上演するために最善を尽くしたと酷評し、台湾から中国への水産物輸出に影響が出ていること等を伝えた。
中国はペロシの台湾訪問に強硬に対応、人民解放軍は“台湾島封鎖”を実践するため、3日間連続で島周辺において軍事演習を行った。
これに加え、中国は、100施設以上の台湾企業からのサンマ、タチウオ等を含む農水産物の輸入を禁止した。
一部の専門家は、この禁輸措置は“序章”に過ぎないと指摘、現在も追加的制裁の検討が盛んに行われており、海峡両岸経済協力枠組協定(Economic Cooperation Framework Agreement:ECFA)の主要品目に禁輸措置が拡大すれば、台湾の産業は大きなダメージに直面すると語り、長年にわたり、香港を含め中国が台湾の最大の輸出市場であり、貿易黒字を支えていると説明した。
中国税関総署が発表した最新の統計によると、今年2022年1月から同年7月までの中国と台湾の間の輸出入貿易量は前年比 で7.5% 増加している。
*「茶番」は「茶番狂言」の下略で、江戸末期に歌舞伎から流行した、下手な役者が手近な物を用いて滑稽な寸劇や話芸を演じるもののこと。
本来、茶番はお茶の用意や給仕をする者のことであるが、楽屋でお茶を給仕していた大部屋の役者が、余興で茶菓子などを使いオチにしたことから、この寸劇は「茶番狂言」と呼ばれるようになった。
この狂言では、オチに使った物をお客に無料で配っていたため、見物客の中には寸劇ではなく、配られる品物を目当てに訪れる者もいたといわれる。
このような即興の素人劇の意味から、底の見え透いた馬鹿馬鹿しい行為を「茶番劇」と言うようになった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます