12月21日に、映画公開予定の‘永遠の0’、本を借りようと図書館へ、82人待ちで何時になるかと待っていると、まだ新品2013年の8月6日の第一般20刷発行の本を、借りる事が出来たのです。はからずも読み初めが8月15日の終戦記念の日でした。これも縁であると、皆さんに紹介したいと思ったのです。
当時最高の戦闘機ゼロ戦にからめて、凄く上手く日本の戦争がむなしいものだったか書いています。引用が多くなるのを承知で、紹介したいと思います。
映画‘風立ちぬ’はゼロ戦を設計した堀越二郎という実在の人物だそうです。テスト飛行を40キロも離れた飛行場迄、牛車で運んだ、「三菱零式艦上戦闘機」。この辺で、今なら分るのですが米国との勝負は明確でした。
「零戦」は皇紀2,600にあたり、末尾のゼロにちなんで、そう名ずけられました。(しかしゼロは英語、良く分りません。)時速5百キロ以上と当時の世界最高速のスピード、航続距離3千キロを誇る奇跡の戦闘機で、しかも艦上戦闘機、つまり空母に搭載される戦闘機でした。(ビルマに行った時に、戦友会の人達から航空機は離陸より段違いで着陸は難しいと教えてもらいました。)優秀なパイロットを作りあげるのはかなりの年数が必要となってくるのです。そして5年間に1万機以上作られました。
その高速と航続距離の為に、防御が弱くなっていますが、熟練の操縦士がいた太平洋戦争の初め、ゼロ戦は無敵でした。連合軍の司令部が「ゼロとは絶対に1対1の格闘戦をするな」と指示を出した程です。
しかし、この航続距離の長さがラバウル島の攻防で、沢山の優秀なパイロットを戦闘で失うことになったのです。戦闘以外でも片道3時間、15分戦ってから帰還する途中、毎回強烈な睡魔に襲われて、海へ突っ込んだ人もいたそうです。
このゼロ戦を題材にした物語が‘永遠の0’です。物語の初め、フリーターで司法試験浪人の主人公が昼過ぎ迄寝ていると、ジャーナリスト志望の姉から電話がかかり起こされる所から、長い物語が始まります。
主人公の姉さんが今度、終戦60周年の新聞社のプロジェクトのスタッフに入って、上手くいったら本を出してもらえる事になったのです。お母さんの最初(お母さんは再婚)の主人である、つまり二人にとっては本当の祖父が、特攻隊員で彼を調べるアルバイトをして欲しい事になったのです。
そして調べて行くと、その祖父が、戦闘機乗りとして天才的な腕をもちながら、その当時許されるはずの無い‘死なない、生きて帰る’と公然と口にし、その為に‘臆病者’とさげすまれていました。ところが何故か最後は特攻で死ぬ道を選んだのです。(実際は、特攻機の殆どが体当たり前に撃墜されていました。)特攻隊員はテロリストと同じだと初め思っていたのが、やがて違う事に気が付いてくるのでした。
戦争を知らない私達の必読本ですから、読んでいなければ是非読んで下さい。大好きな岡田准一主演の映画です。本を読めなかったら是非皆さん、この映画を見て下さい。実に上手く戦争の悲惨さを訴えています。
当時最高の戦闘機ゼロ戦にからめて、凄く上手く日本の戦争がむなしいものだったか書いています。引用が多くなるのを承知で、紹介したいと思います。
映画‘風立ちぬ’はゼロ戦を設計した堀越二郎という実在の人物だそうです。テスト飛行を40キロも離れた飛行場迄、牛車で運んだ、「三菱零式艦上戦闘機」。この辺で、今なら分るのですが米国との勝負は明確でした。
「零戦」は皇紀2,600にあたり、末尾のゼロにちなんで、そう名ずけられました。(しかしゼロは英語、良く分りません。)時速5百キロ以上と当時の世界最高速のスピード、航続距離3千キロを誇る奇跡の戦闘機で、しかも艦上戦闘機、つまり空母に搭載される戦闘機でした。(ビルマに行った時に、戦友会の人達から航空機は離陸より段違いで着陸は難しいと教えてもらいました。)優秀なパイロットを作りあげるのはかなりの年数が必要となってくるのです。そして5年間に1万機以上作られました。
その高速と航続距離の為に、防御が弱くなっていますが、熟練の操縦士がいた太平洋戦争の初め、ゼロ戦は無敵でした。連合軍の司令部が「ゼロとは絶対に1対1の格闘戦をするな」と指示を出した程です。
しかし、この航続距離の長さがラバウル島の攻防で、沢山の優秀なパイロットを戦闘で失うことになったのです。戦闘以外でも片道3時間、15分戦ってから帰還する途中、毎回強烈な睡魔に襲われて、海へ突っ込んだ人もいたそうです。
このゼロ戦を題材にした物語が‘永遠の0’です。物語の初め、フリーターで司法試験浪人の主人公が昼過ぎ迄寝ていると、ジャーナリスト志望の姉から電話がかかり起こされる所から、長い物語が始まります。
主人公の姉さんが今度、終戦60周年の新聞社のプロジェクトのスタッフに入って、上手くいったら本を出してもらえる事になったのです。お母さんの最初(お母さんは再婚)の主人である、つまり二人にとっては本当の祖父が、特攻隊員で彼を調べるアルバイトをして欲しい事になったのです。
そして調べて行くと、その祖父が、戦闘機乗りとして天才的な腕をもちながら、その当時許されるはずの無い‘死なない、生きて帰る’と公然と口にし、その為に‘臆病者’とさげすまれていました。ところが何故か最後は特攻で死ぬ道を選んだのです。(実際は、特攻機の殆どが体当たり前に撃墜されていました。)特攻隊員はテロリストと同じだと初め思っていたのが、やがて違う事に気が付いてくるのでした。
戦争を知らない私達の必読本ですから、読んでいなければ是非読んで下さい。大好きな岡田准一主演の映画です。本を読めなかったら是非皆さん、この映画を見て下さい。実に上手く戦争の悲惨さを訴えています。