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半世紀前の事....

445 映画って本当、いいものです (毎土曜日 更新)

2015-12-12 04:06:25 | 映画
 映画「杉原千畝」を観て、TVドラマで観て知っているつもりでしたが、最初の数分間で涙が出そうになりました。直ぐに感動、年とは関係無く、映画はいいです。最期の字幕に衣装「黒澤和子」と、是非読んで欲しい「回想 黒澤明」著者の名が出てきました。
黒澤明監督はインタビューで「世界の監督の中で、どの監督の作品を評価されますか。」と同じ様な問いに、自分の映画の宣伝と怒りを抑えて「評論と言うのは、誉めることだと僕は思う。自分が映画監督で特にこの監督が一番だとか、この人は駄目だと言うのは、僕にとって一番大事な映画界をこれから支え、未来を作ってくれる人たちに対して口にすることじゃないと思う」「もし語るとすれば、僕が観た数えきれないほどの映画を一つ一つ、この作品のどこが素晴らしくて、この監督はこういう点で才能があるので是非観て欲しいと、具体的に....」
 「映画って、本当にいいものです!」と淀川長治さんが、良く言っていたことでした。黒澤監督を追う様に彼の死から2か月後に亡くなった人、評論家として素晴らしいと改めて思いました。どんな映画でも何かいいものがある、それを認めて褒めているように言っていました。評論家そのものだと感じました。映画を鑑賞する時は、それを肝にめいじています。
 本の中で黒澤監督が素晴らしい事を言ったより、娘の和子さんが、良く父親の言った事を覚えているなと驚きました。その中に数々の回想として監督の話が出てきます。父親を愛し、尊敬しているのが分かり、本の中から親子愛と言うものを感じました、本当に素晴らしい親子です。そして彼女もやはり、並みの人では、無いと思います。この本の中で、言われている数々の逸話、想像していた以上の父親だったと思います。
 「親がたくさんの本を読んでいれば、強制などなくとも、自然に本に興味を示し、気がつけば読書家になっているものだ。両親ともに教訓めいたことはほとんど言わなかった」とも言っています。又、「人は変わるものさ、それが成長ってもんだろう。年を取るなと言われても、時間は過ぎていくものだよ」
 実は、その点は私もそうで、父親が本が好きで、良く読んでいる姿を見ました。そして、両親から教訓めいたことは言われたことがありません。失敗しても怒られたことも無く育ち、監督は小さい時な泣き虫であった所も、物事に集中するする点等、共通点が被さります。考えてみたら、子供の時は同じだったのに、持っていたものが違う、とか何とか言っても、それぞれに対する、ものの見方、継続的な集中力、その深さが天と地程、違って、まるっきり違う人間が出来上がったのです。 
 でも、映画好きはだけは同じだと思います(@^^)/~~~

 
 

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