旅、思いで思い出し           何も知らずに旅にでた!

昔ズート昔、旅をした。何も知らない私が、若かった,若いだけだった!
半世紀前の事....

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2017-02-18 06:48:05 | ブログ
 認知症になっても生きていかなくては、楽しい嬉しい、辛い事、悲しい事が分からないかも?若年性認知症は18-19歳で20人、年々上がり55-59歳で1万2010人、60-64歳で1万6040人だそうです。私の場合、悲しいかな若年性でなく、年齢的に、もろ認知症と認定される事なります。

 その認知症ですが、13年前までは「痴呆症」や「呆け」だとか言われていましたが、その呼び方を役所が変えたそうです。良い事です。それよりも前、今から45年前1972年、有吉佐和子さんが「恍惚の人」を出版、森繁久彌が演じた映画を最近(と言っても3-5年前)十三(じゅうそう)の小さな映画館で見ました。その頃から、先駆的に世の中見ていたんですね。

介護ホームには当然、様々な人々が入居されています。一番驚いたのは、ホームから病院に入られ亡くなった人がいましたが、最後にあった時に、棺桶の人が皆笑っている変な夢を見たと言われた事でした。こんな事が現実にあるんだと思いました。それ以外に、部屋に入ると倒れて起き上がることができなかった方。この時はAEDを勉強しなくてはと考えました。食事の時も紙袋にパイプから繋がった尿を常に携帯している方。韓流ファンで朝鮮語を勉強していた方。習字を教えていた方等々。みんな亡くなりました。
 
 ところが朝起きる時に痛い痛いと言っていた方は、日曜日に元気に廊下をスタッフと歩いていました。そうかと思うと、血圧を計りますと言うと手を出されるのですが、非常に協力的なのですが、寝て下さいというと本当に寝てしまう、取りあえず私の指示に従おうと慌てて、全てに邪魔になっているという方。いつもイビキをそのままかいていて寝ているのか起きているのか分かない人。脇の筋肉が無い空洞のなっている人が多く、そして脇の下に抑えねばならない人が多いです。
 この頃は、大声で「殺してくれ」と言いながら、検温の際は協力的になり毎回「チャンポン、焼きそば作ろうね!貴方も仲間に入るやろ」この方は、夜、徘徊されます。夜中に他人の部屋で、ミカンを食べてその部屋の人はビックリしたというか方もいて、全ての部屋の鍵を掛けなくてはならないのです。
 色々な方を見ています。最後の家になる方が殆どですが、どう接して行くか未だに分からないです。
コメント
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