内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

坦々たる日のはじまり

2016-01-10 18:44:03 | 雑感

 昨日夜無事ストラスブールの自宅に帰り着いた。東京も暖冬だったが、こちらも同様、寒くない。ノエルのイルミネーションはまだそのまま。駅から街の中心に向かう街路を美しく輝かせている。
 羽田発のパリ行の便は、おそらく昨年十一月のテロの影響であろう、空席がところどころにあり、窓際だった私の席の隣も空席だった。通路側の乗客とその空席を小物を置くスペースとして共有できかつ空間的には互いにゆとりがあるので、その分快適であった。空港で二時間余りTGVを待たなくてはならなかったのがいささか退屈ではあったが、それも空路が順調で定刻前に到着したからこそ。TGVは定刻の十八時三十五分発、ストラスブールに定刻の二十一時二分着。駅からはタクシー。十分ほどで自宅着。二つのスーツケースに詰めた荷物もすべて昨晩のうちに整理し、所定の場所にしまう。ゆっくり湯船に浸かっているうちに眠ってしまい、気がついたら四十分ほど経っていた。就寝は午前二時。
 今朝は六時半起床。いくつかのメールへの返事。学生の志願書の添削。レポートの採点。学科長と審査委員会のことでメールのやり取り。やっと最後の一人の内部審査員が見つかる。やれやれ。十四日に締切りが迫っているこの夏の集中講義のシラバス作成。要推敲。昼食を挟んで午後六時まで、ほとんど机の前に座りっぱなしで、これらの雑務をこなす。機内と車内でよく眠れたせいか、時差ボケを感じることはなかった。
 これで明日から始まる後期への準備が調った。後期の担当授業は水木金に一コマずつなので、月火はその準備に充てる。その合間に審査委員会についての提出書類作成。
 今晩は、ワインを飲みながらゆっくりと食事をし、塚本邦雄の私撰詩華集を少し読んでから、湯船に浸かって体を暖め、早めに寝る。明日から水泳再開。泳ぎ初めである。