内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

運転手が雪かきしながら進む朝の路面電車

2022-12-15 23:59:59 | 雑感

 今日は小雪がちらつく程度。気温は一日零度前後で推移し、昨日の雪がほとんどそのまま残っている。街中の主要な車道にはもう雪はないが、側道の泥雪はまだ残っていて、車道を横切るときにそれを跨がなくてはならない。人通りが多い歩道上は、行きかう人たちがすれ違えるほどの幅で路面が見えている。その両脇にはまだきれいな雪が残っている。
 今日も大学への行き帰りは路面電車を使った。朝、ちゃんと運行しているかストラスブール交通公団のサイトで確認したら、利用する路線のダイヤが乱れている。少し早めに家を出る。
 電車はほぼいつもと同じ間隔で運行していたが、レピュブリック広場駅の手前で停車して、動き出す気配がない。ここは複数の路線が交差するところで、他の路線の電車の通過待ちで数分待たされることはよくある。しかし、それにしても停車時間が長いし、他の電車が通過してもいない。どうしたのかと窓外を見まわすと、乗っている電車の運転手が電車から降りて、電車の前の線路の雪かきをしている。線路上に雪が積もっているようには見えなかったが、おそらく線路脇の溝に凍結した箇所があるのだろう。シャベルでそれを砕いて跳ねのけているらしい。
 やっとのことで動き出したが、数メートル動いただけでまた停車する。運転手がまた外に出て雪かきをしている。そんなことを三回繰り返して、ようやく電車は通常通り動き始めた。
 早めに家を出てよかった。授業開始時間には余裕をもって大学に到着する。