家から10分ほど走ると、飛騨高山スキー場がある。
そのあたりは、標高1.500m前後の丘陵が連なり、スノートレッキングを楽しむ絶好のポイントになっている。
昨日は暖かい陽気に誘われて、岩井牧場の最高地点から高山スキー場を経て、青少年交流の家までスノーシューを履いて歩いた。
いつもは稜線から青い空にくっきりと浮かぶ、槍・穂高連峰、乗鞍岳、御岳、笠が岳などが見えるけど、今日は霞がかかったような姿しか見せてくれなかった。
雲海の下には高山盆地があり、その向うに白山が聳えているけど、これもはっきりと見えないのが、春を感じる景色だった。
雑木林は春の陽射しが柔らかく、幹のまわりだけは雪が融け、同じような穴が開いている。
雪どけ間近かなせせらぎは、光をいっぱい浴びて暖かそうだけど、まだ身を切る様な冷たさだった。
「乗鞍青少年交流の家」の広い雪原の向うに、乗鞍岳がうっすらと春の空に浮かんでいた。
県道は、除雪車がかき取った雪の壁が3m以上もあり、先日訪れた時より少し高くなっていた。