人を寄せ付けようとしない厳しい姿で屹立していた山々も、少し表情を和らげ、おだやかな姿を見せるようになってきた。
昨日は中部地方全体が大きな高気圧に覆われ、登山には絶好の日和となったので、乗鞍山系の輝山(てらしやま)2.063mに登ってきた。
飛騨には3.000m級の有名な山がたくさんあるので、それ以外はあまり見向きもされていないけど、魅力のある山もたくさんある。
平湯温泉の東方に聳える輝山もその一つで、登山道も無く麓は背丈を越すほどの熊笹に覆われているので、積雪期以外は登ることが出来ない。
装備はスノーシュー、8本爪アイゼン、ピッケルと冬用ウェアにツエルトと非常食など、初めての山なので少し荷物が多くなってしまった。
山頂からの眺望は素晴らしく、北方に笠が岳、弓折岳、黒部五郎岳などが見える。
北東方向には、槍・穂高連峰が屏風のように眼前に連なっていた。
想像以上に登り下りの厳しい山であったけど、来てよかったと心から思えた。
帰途立ち寄った、「ひらゆの森」の露天風呂につかりながら、輝山の山頂を見上げて、山の疲れを流してきた。