雪が降ったり止んだりの寒い日が続いていたが、今朝はようやく青空が戻ってきた。
相変わらず冷え込みは厳しかったが、日が高くなると雪は見る間に融けていく。
遅かった春も、飛騨の山里へ近づいて来たようだ。
今日は岩井神社で春の例祭が執り行われた。
秋の本祭りのように、獅子舞や神楽、祭り行列などは無いが、氏子たちが神殿に集まり、五穀豊穣や家内安全を厳かに祈願する。
自然を敬い、その恵みで暮らしてきた人たちは、季節の節目ごとに田の神や山の神をお迎えしてお祈りする。
山里に神事が多く残っているのは、農事や山仕事などすべてが、自然との関わり無しでは出来ないことをよく知っているからである。
天や地に宿る神への畏敬の念を先祖から引き継ぎ、営々と行われてきた神事も、過疎高齢化で維持することが難しくなってきた。
自然の摂理を大切にして暮らしてきた人達が、減っていくのは寂しいことである。