名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

盆・施食会供養と施餓鬼法要

2016年08月10日 | 暮らし

菩提寺で「盆大施食会供養」が執り行われた。


先祖や無縁の精霊を供養する法要は、毎年8月10日に行われている。
子供の頃から親に連れられてお参りしているが、当時は
「お施餓鬼」と呼ばれ、今でもそれが通例のようだ。

同じ曹洞宗でも、母方のお寺からは「盆施餓鬼」と
記された通知が来る。

先祖の精霊ともに、三界萬霊に食事や供え物を施す法要として、
どちらの寺も同じ内容で行われる。


本堂の精霊棚には、檀家ごとの卒塔婆と三界万霊牌が安置され、
僧侶の読経の後に参拝者が焼香をする。


三界とは、欲界(欲の世界)、色界(物質の世界)、無色界(欲も物もない世界)
のことで、餓鬼道に落ちた亡者も含め、すべての死者の霊魂のいる世界をいう。


曹洞宗では、邪悪なイメージの餓鬼を避け、最近は
「施食会」を使うお寺が増えているようだ。

自らの奢りを戒め、他者に施すのが禅の教えと思っていたが、
時代とともに仏教の世界も変わって行く。


帰りは錦のうなぎ屋で、櫃まぶしの精進落としをした。


この習わしだけは、いまだに守っている。
コメント (2)
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