朝、Hさんに、
車で労働場まで送ってもらいました。
自信過剰、おごり、不遜、うぬぼれ、
そういうもので、
人は、
心を病んでゆくんじゃないか、
というHさんの話で、
ハッとしました。
そうかもしれない、
と思いました。
僕もよく、
自分は特別な人間だ、
小説なんか書いているような、
人とは違った人間だ、
と思うことで、
自身を、
保っているようなことがあるけれど、
それがもしかしたら、
大きな間違いかもしれません。
それが間違いだとすると、
僕はHさんの短い話で、
大きな意識の変化を、
得ることができるのかもしれません。
まだ、
わかりませんけれど、
僕はHさんの短い話を聞いて、
「そうかも!」
と言い、
心が軽くなったというか、
「俺はなんにしても、別にたいした人間じゃないんだ」
と思うと、
たいした人間にならなくてもすんで、
楽になりました。
何からでも、
誰からでも、
学べるのだな、
と思いました。
そんな気分で、
まわりを見ると、
神社の葉桜の、
緑のやわらかさ、
が、
触らずとも、
以前、
触った感触の記憶を呼び、
「やわらかい葉」
と思いました。
雲は北から南へ向かい、
空は青いです。
あの雲だって、
べつにたいしたヤツじゃないし、
木の緑の葉だって、
たいしたヤツじゃない。
でも、
彼らはきれいなのです。
風が午後から出て、
まるで冬みたいに寒くて、
用意してきた防寒具を着ました。
冬のように、
神社の大木の、
落ち葉が風に飛ばされ、
いっせいに落ちてきます。
そんなふうにして、
数時間が流れ、
背後で、
足音が聞こえ、
振り返ると、
それは、
枯れ葉たちの、
仕業なのでした。
車で労働場まで送ってもらいました。
自信過剰、おごり、不遜、うぬぼれ、
そういうもので、
人は、
心を病んでゆくんじゃないか、
というHさんの話で、
ハッとしました。
そうかもしれない、
と思いました。
僕もよく、
自分は特別な人間だ、
小説なんか書いているような、
人とは違った人間だ、
と思うことで、
自身を、
保っているようなことがあるけれど、
それがもしかしたら、
大きな間違いかもしれません。
それが間違いだとすると、
僕はHさんの短い話で、
大きな意識の変化を、
得ることができるのかもしれません。
まだ、
わかりませんけれど、
僕はHさんの短い話を聞いて、
「そうかも!」
と言い、
心が軽くなったというか、
「俺はなんにしても、別にたいした人間じゃないんだ」
と思うと、
たいした人間にならなくてもすんで、
楽になりました。
何からでも、
誰からでも、
学べるのだな、
と思いました。
そんな気分で、
まわりを見ると、
神社の葉桜の、
緑のやわらかさ、
が、
触らずとも、
以前、
触った感触の記憶を呼び、
「やわらかい葉」
と思いました。
雲は北から南へ向かい、
空は青いです。
あの雲だって、
べつにたいしたヤツじゃないし、
木の緑の葉だって、
たいしたヤツじゃない。
でも、
彼らはきれいなのです。
風が午後から出て、
まるで冬みたいに寒くて、
用意してきた防寒具を着ました。
冬のように、
神社の大木の、
落ち葉が風に飛ばされ、
いっせいに落ちてきます。
そんなふうにして、
数時間が流れ、
背後で、
足音が聞こえ、
振り返ると、
それは、
枯れ葉たちの、
仕業なのでした。