kotoba日記                     小久保圭介

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夏の便り

2012年08月26日 | 生活


数日前、
少し遅れて、
労働場にやってきた人がいました。
いつもは早くに来る人です。
「どうしたんですか」
と訊くと、
寝過ぎたようで、
「目がさめたら、空が青かった」
と言いました。

セミの鳴き声は、
週初めはまだ盛んだったけれど、
週中になると、
聞こえなくなっていました。
わずかに、
東の海の方から、
ツクツクボウシでしょうか、
聞こえるだけです。
赤とんぼが、
公園脇の歩道の上を、
飛んでいます。
今日の夜は、
秋の虫が鳴き始めているのを、
聞いていました。
空には月が出ていました。

夏の終わりかな、
と思ったけれど、
まだ相当に暑い毎日です。
気温の上昇なのか、
光なのか、
セミが反応して、
また、
たくさん鳴き始めて、
週末は終わりました。

空は北と西に、
積乱雲が出て、
火曜日だったか、
午前に空が暗くなり、
驟雨があるかと、
カッパを用意して、
構えましたけれど、
結局、
小さな雨がわずかに降っただけで、
一週間、
雨は降りませんでした。

街路樹のサルスベリの葉は、
繁って、
「夏中、咲いているよ」
と教えられたピンク色の花は、
大豆ぐらいの種を歩道に落とし、
花も落ちて、
道は、
緑の葉や、
ピンクや、
種の茶で、
ざわざわ、
にぎわっています。

草原に、
熱中症予防の、
黄色い、
塩飴を置いてみると、
大きなアリと、
小さなアリと、
喧嘩なく、
みなで、
糖分を得ていました。
観察していると、
暑い午後のある一定の時間は、
アリの姿は一匹もいません。
アリも、地上活動を中断して、
地中作業をしているのだと、
知りました。
観察していると、
一匹見つけ、
すぐにみなが、
また塩飴に群がりました。
翌日、
見てみると、
塩飴の上に土を盛り、
塩飴を中心にして、
巣を作っていました。
夜間作業だったのかな、
と思いました。
アリはたいしたものだ、
と思いました。

白い鳥が、
海の方から飛んできて、
西に向かい、
大通りの所で、
右旋回して、
彼は北へ向かいました。

時々、セミが歩道にいます。
自然界には手を出してはいけない、
と言われるとおりに、
僕はセミを通り過ぎました。

今日は、
夜の風の中で、
目をつぶって、
風が、
皮膚の蒸発熱を飛ばしてくれているのが、
心地よく、
しばらく、
電気もつけずに、
風に任せました。
聞こえる音の種類は、
合計、5つでした。
面白かったのは、
風が強く吹いた時の、
カーテンのばたばた音。
目をあけると、
暗い。
黒。
それと、
窓から入る、
町の光、
の、
白です。
「人間は自然界の一部」、
そう頭の中で、
声に出さずに、
言葉にしました。
それからしばらく、
自然界の中の人間について、
言葉で考えましたけれど、
部屋の影絵がきれいだったので、
興味はそこに向かいました。



コメント (2)
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