kotoba日記                     小久保圭介

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まぐろ

2016年06月29日 | 生活
元気寿司
「まぐろが食べたい」
などと言う
「まぐろが一番」
と誰かも言っていた

新幹線と
確か赤い乗り物

乗って
まぐろの皿が
やってきて
ボタンを押して
新幹線と
確か赤い乗り物は
戻ってゆく

生姜を盛り
緑茶を入れ
ウェットティッシュで
手を拭いて
「今度は自分でやりたい」
とタッチパネルを触る
「ここを押して」
と言うと
そこを押す
「今度はここを」
と言うと
そこを押す
「ご注文」
を押す

そんなには食べられないので
やすくつくのがありがたい
「まぐろを食べたい」
また
まぐろをタッチパネルで
注文する
「はあー」
と言う

夏向けの名前の
喫茶店に入り
コーヒーを飲む
むずかしい話をされ
むずかしい答えを言う
むずかしいと
むずかしいが
キャッチボールされて
結局
何が言いたかったのか
何を伝えたのか
わからない
言語ゲームは
いつも空虚
将棋も
こんな風なんだろうか


静かな家に戻り
ホッと
息を出す
緑に触り
はじめて
今日の
言葉を
やっとの思いで
得る

自然界からの
言葉に
耳を
澄ます

山に行きたい

そうか
まぐろは
回遊魚
泳いでいないと
生きられない




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散歩は散歩

2016年06月29日 | 生活
散歩なんて
久しぶり
歩くの
大好きだったのに
労働で疲れて
歩く元気がなかった

この数日
静かにしていて
歩きたいと思い
歩きはじめて
すぐ

喜ぶのが判る

正直

草を見
ハーブ―が生えていて
「お好きなだけ摘んでいってください」
と小さな看板が立っている
香りを調べる
鼻を近づけ
横断歩道を渡り
街路樹を見
積まれたタイヤ
歩道に敷かれた鉄板
建物と建物の間
空の具合
すれ違う人

商店街を歩いていると
以前あった建物がなくなっていて
更地になって
草が生え
何が建っていたのか
まったくわからない

交差点まで行って
わずかな野菜を買い
違う歩道を通って
家に帰る

散歩は楽し
どこまでも
歩いてゆきたい
体がそういうのだし

何より
たくさん落ちて
たくさん浮かぶ
散歩の効用
恐るべき

一時間歩いて
まだ歩いていきたい

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