海にある岩
その向こうで
光の柱が
垂直に空に伸びている
光柱
の
夢を見た
暑い午後
文学に造詣が深い友と
5時間か4時間
電話で話す
光の柱の話をしたら
「モーゼか」
と笑われた
窓を開けっぱなし
暑く風強くの日
たくさんの話をしているとき
あるヒントが舞い降りた
「それなら書けるかも」
と言葉にせず
胸で言った
長時間の電話で
くたびれたはずだけれど
おろしたはずの
12キロの荷
それは目の前にあって
また担ぐことになるとは
さっきまで
思ってはいなかった
でも
何かが
言葉を書かせようとしていた
それが今までのものでなくても
わずかな可能性の扉は
友の声によって
ぼんやりと
姿をあらわしていた
しかし
荷は担がない
そう決めて
夏の暑さの部屋の中
冷房はつけず
ずっと
話していた
夏の夕日が差し込む
汗だくになって
ケータイの充電がゼロになって
あわてて受電しながら
再度話す
会ったときは
もっと話す
言葉はそれぞれの側から
尽きることなく
あふれ出る
希望であったり
あきらめであったり
未練であったり
わたしたちが
何であれ
どうであれ
陽は動く
心も動く
体も
魂の一番熱いところ
汗を流して
話して5時間
それなら書けるかも
そう思って
---
夕暮れ
氏神の
神社へゆくと
やはり
祭事の準備
夜の祭事にゆこうと
出直し
夜の輪くぐりを
礼式の立て看板で確かめ
輪をくぐる
たくさんの民
ハレ
にぎやかな境内
かみさまも
喜んでおられるだろう
短冊に
言葉を書いて
笹に結んだ
その向こうで
光の柱が
垂直に空に伸びている
光柱
の
夢を見た
暑い午後
文学に造詣が深い友と
5時間か4時間
電話で話す
光の柱の話をしたら
「モーゼか」
と笑われた
窓を開けっぱなし
暑く風強くの日
たくさんの話をしているとき
あるヒントが舞い降りた
「それなら書けるかも」
と言葉にせず
胸で言った
長時間の電話で
くたびれたはずだけれど
おろしたはずの
12キロの荷
それは目の前にあって
また担ぐことになるとは
さっきまで
思ってはいなかった
でも
何かが
言葉を書かせようとしていた
それが今までのものでなくても
わずかな可能性の扉は
友の声によって
ぼんやりと
姿をあらわしていた
しかし
荷は担がない
そう決めて
夏の暑さの部屋の中
冷房はつけず
ずっと
話していた
夏の夕日が差し込む
汗だくになって
ケータイの充電がゼロになって
あわてて受電しながら
再度話す
会ったときは
もっと話す
言葉はそれぞれの側から
尽きることなく
あふれ出る
希望であったり
あきらめであったり
未練であったり
わたしたちが
何であれ
どうであれ
陽は動く
心も動く
体も
魂の一番熱いところ
汗を流して
話して5時間
それなら書けるかも
そう思って
---
夕暮れ
氏神の
神社へゆくと
やはり
祭事の準備
夜の祭事にゆこうと
出直し
夜の輪くぐりを
礼式の立て看板で確かめ
輪をくぐる
たくさんの民
ハレ
にぎやかな境内
かみさまも
喜んでおられるだろう
短冊に
言葉を書いて
笹に結んだ