足湯に浸かって
いろいろ話す
こないだ
夜の帰り道
歩いて帰った時
思ったこと
ほおずき
のような
紙風船の
のような
朝顔
のような
やわらかい
それでいて
あまり簡単には
破れない
イメージ
それが大きく膨らんで
やがてしぼんでゆく
そして
落ちる
地に
人が生まれて
死にゆく
そういう言い方ではなく
イメージとして
大きく膨らむ時期があり
しぼんでゆく時期が来て
何かの方法で
しぼむのを抑え
わずかに膨らむ
それでも
やがて
しぼんでゆき
そのままずっと暮らしてみたり
ャgンと落ちる
それが
すべての人の一生
誰もが必ず
もれることなく
そういうふうになっている
時には早く
時には遅く
時にはふいに突かれて
破れて
終える
それもひとぞれぞれ
一人一人が物語を持っている
物語の主人公になって
生きている
必ず
主人公だ
けれど
一生のことを思うと
膨らんで
しぼんで
落ちる
それを思うと
物語の良し悪しなんて
どうでもよくなる
こんな車を買った
こんな幸せな家族
または物を盗んで生きている
こんな不幸せな人生
それを決めるのは
自分の主観だ
他人の主観だ
実は物語の良し悪しなんて
ありはしない
人がいろんな生き方をして
それでいい
「生まれてきたことは奇蹟」
と歌ったのは
いとうたかおさん
「生きててまるもうけ」
と言ったのは
明石家さんま
どうなんだろう
たとえすごく悪いことをしても
それはたいしたことじゃないんじゃないか
すごくいいことをしたって
それも別にたいしたことじゃないんじゃないか
楽しく生きようが
さみしく生きようが
それもどうでもいい
どんなふうに生きようが
勝手だし
良し悪しは自分が決めるだろうし
それも当てにならない
善悪なんて当てにならない
「無常、ですね」
と隣で言う
無常というより
とわたしは続ける
瞬間瞬間の連続の中に
ただ生きているだけって感じがする
「語ってしまってごめん」
そう言いながらも
語ることで
思いの総体が
わずかに垣間見られたと
思うのだ
フウセンカズラ
のような
ほおずき
のような
紙風船
のような
朝顔
のような
膨らんで
しぼんで
落ちる
地へ
いろいろ話す
こないだ
夜の帰り道
歩いて帰った時
思ったこと
ほおずき
のような
紙風船の
のような
朝顔
のような
やわらかい
それでいて
あまり簡単には
破れない
イメージ
それが大きく膨らんで
やがてしぼんでゆく
そして
落ちる
地に
人が生まれて
死にゆく
そういう言い方ではなく
イメージとして
大きく膨らむ時期があり
しぼんでゆく時期が来て
何かの方法で
しぼむのを抑え
わずかに膨らむ
それでも
やがて
しぼんでゆき
そのままずっと暮らしてみたり
ャgンと落ちる
それが
すべての人の一生
誰もが必ず
もれることなく
そういうふうになっている
時には早く
時には遅く
時にはふいに突かれて
破れて
終える
それもひとぞれぞれ
一人一人が物語を持っている
物語の主人公になって
生きている
必ず
主人公だ
けれど
一生のことを思うと
膨らんで
しぼんで
落ちる
それを思うと
物語の良し悪しなんて
どうでもよくなる
こんな車を買った
こんな幸せな家族
または物を盗んで生きている
こんな不幸せな人生
それを決めるのは
自分の主観だ
他人の主観だ
実は物語の良し悪しなんて
ありはしない
人がいろんな生き方をして
それでいい
「生まれてきたことは奇蹟」
と歌ったのは
いとうたかおさん
「生きててまるもうけ」
と言ったのは
明石家さんま
どうなんだろう
たとえすごく悪いことをしても
それはたいしたことじゃないんじゃないか
すごくいいことをしたって
それも別にたいしたことじゃないんじゃないか
楽しく生きようが
さみしく生きようが
それもどうでもいい
どんなふうに生きようが
勝手だし
良し悪しは自分が決めるだろうし
それも当てにならない
善悪なんて当てにならない
「無常、ですね」
と隣で言う
無常というより
とわたしは続ける
瞬間瞬間の連続の中に
ただ生きているだけって感じがする
「語ってしまってごめん」
そう言いながらも
語ることで
思いの総体が
わずかに垣間見られたと
思うのだ
フウセンカズラ
のような
ほおずき
のような
紙風船
のような
朝顔
のような
膨らんで
しぼんで
落ちる
地へ