指の先が
血薄になって
用事をすませ
あれもこれも
それもあれも
急の労
バスの終わり
回数券は鞄の中に
明日
郵便局で
送付する
もう
あそこには
今まで通り
行けない
いろんなものが
終わってゆく
指の先
血薄きまま
行動する
整えて
ゆく
するべきことを
するだけで
日は暮れてゆく
秋の風
秋の
風
窓から入り
山河は沈まぬ
夜になっても
草も石も沈まぬ
夜になっても
指の先
明日は通ってほしい
血のめぐり
静寂
扇風機の音
氷が落ちる音
カレンダー
揺れ
日々
変わってゆく
どこにいる
ここにいる
バスの終わり
いろんなものが
今日始めたことが
一つある
その道が
続くよう
枝道になって
地球に通うよう
願っては
この世に生きて
希望を持つ