チュー君と並んで
花を愛でる
紫陽花の色変わり
アントシニアンという
色素が関係しているという
人間の体でも
酸性化する
アルカリ性食品
といわれる
抗酸化作用とか
ーーー
土壌が酸性の場合
青くなる
アルカリ性の場合
赤くなる
中性になると
紫
ーーー
幼少時
おとんが作った本棚の上に
わけのわからぬ物体があった
柱時計の振り子の如く
左右にずっと揺れている
あれはペリカンだったと思う
頭が黄色で
やたらと阿呆面をしていた
わけのわからぬ物体をずっと見ていると
時々
くちばしを液体に入れ
しばらく動かず
また動き出すふざけた物体
こいつは何なんだ
とおかんに聞いたら
アルカリ性と酸性云々と発す
さらにわけがわからん
確か
体が青くなったり赤くなったりしてたかもしれん
紫陽花を見ると
あのふざけた物体をいつも思い出す
見ていると
イライラしてくるときもあった
淡々と何事かを延々に
やる物体
今でもあの物体は売っているのだろうか
あるだろうな
きっと
店員も
あの物体を見るたび
イライラしているに
違いない
紫陽花はいい
左右に揺れ続けないし
ゆっくり変色してゆく
いらいらしない
昔は花言葉で
心変わりとか移り気とか浮気とか
超ネガティブなイメージ付けをされて
ふむ
よろしくない花だな
少し前だったら姦通罪だな非合法な花だな
と思っていたけれど
最近はきれい
だいたい何で花言葉で子供を翻弄するのかわかんらん
最初から土壌のアルカリ性と酸性って
何故に大人たちは教えない
花言葉とか非科学的な極めて
無粋な文学性で
子供を騙す
よろしくない
だいたい花言葉は花に失礼極まりない
紫陽花という命名も人間の奢りであり
花と命名するのも社会構造に
自然界を取り込んだ証左だ
勝手に名前を付けるなんて
けしからん
「こんにちは」とか「おはよう」とか「きれい」で
良いじゃねえか
まあとにかく
わたしたちは
花を愛でていた
チュー君は何を思って
紫陽花を愛でていたのだろう
聞くまい
聞くは無粋の極み
黙って見て
黙って立ち去る
紫陽花って何で紫陽花っていうんだろう
まあいいや
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