kotoba日記                     小久保圭介

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作品『春の一分』

2007年01月27日 | 生活
ツバキノオジと僕の合作「春の一分」。これで確か6作目。めでたい。
今回のタイトルについて、たくさんの通行人から「これは盗みじゃないか」
という主獅フことをからかわれついでに言われた。御存知の通り、キムタク主演の
「武士の一分」からのもじり。
だが、我々は多々の批判にさらされても、へへへのへ、である。

帰り、空も暗くなった時分、我々は労働場からある場所に移動せねばならなかった。
自転車だ。先にオジが猛スピードで走り、わいは等間隔をキープして、オジに続いた。
大通りの赤信号もぎりぎりで突っ走る。
わいの自転車はなんぞがひっかかって、小さくカシャンカシャンと鳴って進む。
その音がレールを走る汽車の車輪の音みたいで、
「わいらはどこぞに向かっている」という感覚にわいは酔っていた。
人通りの少ない道を走り、なんか、わいらは馬に乗って、荒野だか山道だかそーいうところ
を走っている気分になった。
信号待ちで、「オジ、わいらはまるで馬に乗ってるみたいじゃ」
と言うと、「同じぐらいのスピードだ」とオジは言い、
わいらはまた暗い夜道を猛スピードで突っ走った。
前の世でもわいらは馬に乗って、走っていた気がした。


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