タンクの脇を

瀬戸線
でかい空、青、光
白い鉄塔
飛行機

外国から来た
若者が
しどろもどろで
日本語であいさつをする
その
初々しさ

木琴
たて笛
ハーモニカ
タンバリン
トライアングル

badfeeling！
また中央線に乗り
新守山で降り
核兵器廃絶の署名をし
道をたずねる

トンネルをくぐり
左に折れ
まっすぐ

名前を書き
拇印を押し
１５００円払って
ぐったり疲れて
とぼとぼゆく
タンクの脇を通り過ぎ
夕暮れの方へ
戻ってゆく

歯医者に行き
歯茎の腫れ
化膿止め

チョコレイトケイク

世は
悪夢ばかりじゃない

神社の木から
はらはら
枯葉　
舞い降りて
陽光

チョコレイトケイクを
いただく

ひとつずつ
ゆっくり
家事をする

たまねぎ

ぼんやりしている
それはいいこと

午後
食材を買いに

ZEROは有へ

たまねぎを買って
またベランダに吊るした

ZERO

朝の急行列車
玄米入りのおにぎりを３つ
ひとつ
スズキさんに

車窓
アインシュタインは
日本という国があることを
神に感謝する
と
言ったという
そんな話をして
１時間と３０分

わたしたち
歩きはじめた

バスを待つ間
みたらし団子を食べ
マラソンのため
バスはゆっくりと進む

川
硬貨

バリアフリー
ZERO
首筋に二度
鳥肌が立ち

赤福
バナナ
月読宮の道
五十鈴川

駅弁はなく
歯
浮き
牛丼
柿
睡眠

ひどく寒い日

ひどく寒い
くたくたの週末
さつまいもと
トーストを食べ
今日も
お昼は
うどんを食し
うどん屋で
束の間のまどろみ

夕方
わたしたち
労働から解放され
それぞれの
家路を急ぐ

足利に来ないか

昨夜は遅くまで労働
夕闇にあらわれる
旧友
「久しぶり遅くまで仕事した」
と笑みをこぼして

足利に来ないか
と電話で言われ
そんな飛び方も良いけれど
と一日経った今日
ゆるりとおことわりする
足利に来ないか
という
言葉の中に
声の中にふくまれるもの
それはおそらく
人間のさびしさ
と呼ばれるモノ

寒くてしんどくて
うどんとかつ丼で
体を保つ
冬の夜の街の歩道

１５秒

窓越し
通りの並木
枯葉（黄）
舞う

先手たちの動き

朝の黙想は
「家族を思って１５秒」
その１５秒
みな
目をつむり
それぞれの家族を
思って
その１５秒
ふいに
わたしたちは
静かになる心に
息を出し入れし
朝は
黙想から始まることを
この場所で学ぶ
１５秒の間だけ

陽ざし公園

暖かき
公園
噴水の青
しぶきの白

紅葉
陽
青
白
風

みどり
みどり

カラスを呼ぶ
心で

鳩
すずめ

ベンチの茶