kotoba日記                     小久保圭介

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瑞さん ありがとう

2018年08月19日 | 生活
日中に温泉に行ったせいか
いや昨夜から具合は悪かった
食欲がない

湯あたりをきっかけにして
体調不良が盛ん
顔が終日ほてり
午後から指先が軽くしびれ
熱中症か
自律神経の大きなアップダウンが原因か

判らぬまま
方々に電話して訊いてみる

結局
休日夜間急病センターへ
ふらふらになってタクシーをやっとつかまえ
布池へ

待ち時間が長い
自販機の『OS≠P』を3本は飲み
ただ待つ
きつい

まともな触診もなく
こっちが頼むまで点滴もなし
もちろん血液検査でウィルス性か脱水かを調べない
とりあえず点滴をしてもらい
友人に電話して
迎えにきてもらう

ところが乗車しても
いっこうに具合はよくならず
まったく変りなし
南区の救急病院に行きますか
と言われるけれど
北区だったので
長い時間をかけて
行かねばならない
その時
あきらめた
呼吸が荒くなってくる感じが判ったので
救急車をその場で呼んでもらった

サイレンの音とともに
助手席から降り
担架で
その時はすでに過呼吸気味
目をつぶって
自分の名前や
さっき打った点滴の種類の詳細が書かれた領収書を
渡し
脈と血圧をずっと
気がつくと
ベッドに横になって
点滴を打っていた

暗がりの待合室で
3人誰かが座っていた
何人かが救急車で運ばれてきた
その中に友人の姿があった
心配そうにわたしを見た
暗がりの待合室で
彼がずっと待ってくれている
その景は
おそらくずっと忘れることはない
わたしはこの世で
救済者に出会っていた


血液検査
心電図
脳の異常の検査は
問題なし

結局
軽い脱水と
過呼吸

やっと落ち着き
家まで送ってもらった

たいへんな一日
こんな日もある

16年ぶりに救急車に乗った
あの時も過呼吸だった



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蒙霧升降 ふかききりまとう

2018年08月18日 | 二十四節気 七十二候
立秋 末候


蒙霧升降   ふかききりまとう


地面の温度が下がって、
細かい蒸気となって
霧が立ち込める
そんな頃

まあ朝によく霧は出るのですけれど
もう朝晩
とくに朝は本当に涼しいというより
寒く
なってきてますね

それにしても
この四文字で
ふかききりまとう
って
誰が読めるんでしょうか
わたしはもちろん読めませんでした
記憶しておかなきゃ





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屁をこいて

2018年08月17日 | 生活
西枇杷島から勝川までの
鉄道一両が
高架を走ってゆくたびに
銀河鉄道だと言う
宮澤賢治の

つけたす

昼の草の姿は
すでに盛夏を過ぎ
くたびれてきている
もう夏は終わった
朝は寒く
夜が来る
高架を走る一両の
誰も乗らずの赤字電車
それでも誠に走っている
何と言われようと
運転手はレールの先を見通して
誰も乗り降りしない駅でとまり
また走り出す

音楽は声になって
響き
ピアノの鍵盤は
ディスプレイで動き
ジェイムステイラーの歌や
シンディの歌
パスタとレーズンが載ったアイスクリーム
お茶とコーヒー

馬鹿話をして
屁をこいて
歌いながら演奏する

夜はどんどん進んでゆき
気がつくと
いつくの銀河鉄道を見送っただろう
夜の中で灯りをつけた電車一両が
淡々と粛々と
西に走り
東へ走る

草原は雨に濡れ
土は雨に濡れ
屋根は雨に濡れ
車も道路も全部
空の水のしわざで
艶を出す

流れ星を見たという
太い線がその一秒後まで
くっきりと残っているのを
見たという

地球の磁力と傾き加減を
パソコンで確かめては
行き先と日にちを決める

家の窓から
電車が見えるたび
言葉を出したり
出さなかったりしては
夕べの時の
続きの先に
未来をみたような
みないような

夜はけして静かじゃない
騒がしい夜も時には素敵
夜に太陽を出しては遊ぶ
遊び呆ける
太陽の歌を
歌いながら

そして
誰もが
光り出す



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往来の道に立ち

2018年08月16日 | 生活
わたしは彼を
待っていた
小さな交差点に
自転車を停め
背広姿の彼を待っていた

彼が歩いてくる方を見て
彼ではない人に彼を重ねて
現われたら
会うことができたら
「どう?」
って言うだけの
ことだった

30分待って
来なかったら
帰ってゆこう
時計を見て
そう決めた

結局
彼とは会えなかった
それは
会うなということ

会っても幸せ
会わなくても幸せ
友が往来するだろう
道の上で
彼の心が
いつまでも
元気で
飛び跳ねるとまでは望まない
静かに今日のできごとに
憂いなく
わずかな喜びが
ひとつでもあったなら
それで良い


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歌になってゆく

2018年08月16日 | 生活
何カ月ぶりだろう
半年
いやもっと

しるこサンドを食べながら
コーヒーと紅茶を飲みながら
話していると
窓の外
西の空に雨が降る
雨のことについて
話さずに
違うことを話していた
あ 雨
とは言ったけれど

ゆるやかな時間が流れてゆき
その上をわたしたちは
小さな舟にのって
たゆたっている
いつ会ったのだろう
どこで会ったのだろう
前の世までは判らずに
今の世で会っている

ご縁ですから
そんな言葉が
雨の一粒一粒になっては
アスファルトにおおわれた
地面に降ってくる

自然な感じでいられる幸せ
気取らず
時に分かち合い
時に分かち合わない

歌が聞こえる
歌わなくても
言葉が書かれる
書いていなくても

わたしたちは
歌になって
雨が上がった空の下
それぞれの道を歩いてゆく
じゃあまたね
なんて
差し障りなき言葉の内実の
深き思いの
熱きもの
それを抱えて
暮しの細かに戻ってゆく

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縁の結び目

2018年08月15日 | 生活
朝は
雨に沿われて
始まった

縁がある
そのことのみで
道をゆく
北に向かって
進んでゆく

着くと
雨は上がっていた
ただ
いつ降るかはわからない
ただ
降ったとして
冷たい雨ではないだろう
傘を置いたまま
とりあえず
知らぬ喫茶店に入って
トーストと卵とコーヒーを飲んだ
そこで
話をしては
そうなのああなの
と静かに話す

店を出て
石段を登ってゆく
門をくぐり
手を重ね
わずかなお金を
財布から出して
中に入ってみる

座り
神妙な顔をして
あぐらをかく
火が上がる
声が上がる
声が重なる
ドラムが鳴る
鈴が鳴る

中から出ると
雨が降っていたけれど
違う場所に行ってみた
まだ人は一人しかいず
あけはなたれたふすまのところで
寝そべって
暑さにたまりかね
缶コーヒーを買いにいったり
外の緑に降る雨の粒
それは映画のシーンのように
セリフを待つ景でもあった
きれいは雑多な日常に
瞬間あらわれて
わたしに言葉を求めている
ならばわたしは言う
きれいです


たくさんの人々が集う頃
椅子が出されて
その椅子の数だけ人が集い
さらに集い
椅子は足りなくなり
板の間に座る


外に出て
話す

遅い昼食
カレーを食べて
帰路をゆく

なんだかんだと
朝の雨から時は過ぎ
日暮れの縁の結び目を
手で触ってみると
硬かった

この世に生まれ
ここで会っている
話している



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西へ

2018年08月14日 | 生活
ほとんど
朝からクーラーなしで
扇風機だけで
過ごすことができた
風が出てきたから
窓をあけて

ずっと本を読んでいた
たまにメールがあって
電話が鳴った
そして本を読んだ

西日がさし始め
さすがに暑くなってきて
気分も変えたくなってきて
本を持って
コメダにゆく
そこで
最後までいっきに
読み終える
一日で一冊読み終える
ちょっとした喜び

浄心まで歩いてゆく
ずっと散歩していなかった
夕の町を歩いてゆく
閉ざされた商店街
なかでも
市場の閉鎖は痛々しい
新たな店舗が立つ予定もなく
弁天通りはしぼんでゆく
もう今時は
誰もこの道を
歩いてはいず
車がこの道をゆく

商店街とは
歩くところだった
歩かなくなった現代
商店街はしぼんでゆく
それでもやっている店がある
いつ来るかはわからぬ客を
伽藍の中から
見つけている

浄心の交差点までゆくと
地下鉄ののりばがあって
人の往来がいっきに多くなる
人が集まる場所に
店はでき
人がいない場所に
草は繁る
店も大事
草も大事

とんと
鳥を見なくなった空
その真下で
わたしたちは
生きている
半額になったお寿司と
安いバナナを
手に持って
煮えたぎる
マグマの上を
歩いてゆく



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慈雨

2018年08月13日 | 生活
昨日の15時半に
眠ってしまった
目が醒めたのは夜遅く
バナナを少しだけ齧り
薬を飲んで
歯を磨く

そしてまた
眠った
六時半に目が醒めて
どれだけ寝たのだろう
と指折り数え
15時間睡眠とは
どうゆうことだろう

さすがに体がスカッとしていて
気持ちいい

夕方
思い立って
シャトルバスに乗って
西へ向かった
堤防沿いを走るバスの窓から
太い虹の始まりだけが見えた

水たまりに降る
夕立ち
雷の音に
子供たちは驚き
怯える
大きな雨粒が水たまりに落ちてきて
色めきだった人々は
久しぶりの雨に
ホッとする
これでやっと
暑い夏の終わりを認め
実際に
熱いアスファルトや
ビル壁を
この夕立は確実に冷やすだろう
地面は潤い



はホッとする

雨よ
降れ

誰もが待った
慈雨よ
ここまで来てくれて
ありがとう
そうたくさんの生物たちが
思う
これで
生きてゆける生物も
たくさんいるだろう

夕立ちは遠雷の轟きを残して
やんでゆく

雨はわたしにも降った
あの人にも
あなたにも
確かに降った
そして雨は
地球にも
降ったのだ

生き物は声をあげる
生きる声を
無音で
その声を
目を閉じて
聞く

雨が降ったのだ







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寒蝉鳴 ひぐらしなく

2018年08月13日 | 二十四節気 七十二候
立秋 次候


寒蝉鳴 ひぐらしなく

カナカナカナ

ひぐらしが
鳴きます
そんな
時期です




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図書館

2018年08月12日 | 生活
図書館の駐輪場は
強い陽ざしが
ハンドルの銀色に
熱を帯びさせ
人々は
図書館にゆく

図書館は静か
図書館は少しひんやり
図書館は人がまばら

受付の館員はエプロンをして
「どうぞ」
と呼ぶ
本を返して
通路を歩く
どの本があるか
なにがあるか

疲れているので
簡単に読める薄い詩集を何冊か
手にとって
著者の知名度のみで
信用しては手に持って
何冊まで借りられるかを
確認するため詩集を手に持ったまま
カウンターの上の
表示板を見てみる
六冊

たいてい
六冊以上になってしまうので
一冊を本棚に返す
手に取った一冊の選択は
残酷だ

図書館は
この世で
一番落ち着ける場所
静かで
未来も過去も今もある

図書館で
わたしはわたしを
とりもどす




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窓を開けて

2018年08月11日 | 生活

やっと
窓を開けて
数時間
過ごすことができた

7階だから
風があるのだ
いつも夏の過ごし方が
戻ってきた


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夜の星

2018年08月10日 | 生活
コーヒーを飲んで
静かな空間にいた

往時の
暑さ
思考は停止する

夜の星
ミストの霧が
頭に降りかかる
雨じゃないですよ

空は雲っていたけれど
星は見えた

歌うことで
薬の量が減ったという
歌の力

朦朧とする日々
いらいらとはしないけれど
実に生活しにくい
この暑さ

こないだ
早朝
秋の虫が聞こえた





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十字架の見える場所

2018年08月09日 | 生活
新聞をまとめ読みしていると
昨日付けの中日新聞の記事で
辺見庸さんの文を見つけて
読み入る

この記事について
誰かに伝えたい
そう思った

夜の中
畑の道を行き
十字架は赤く光っていた

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容赦なき熱射

2018年08月08日 | 生活
青空は翳る

down

タクシーに乗って
また乗って

待合でじっとしていた

どこに行っても
人はまばらだという
鳥も見ない

熱射は容赦なく
わたしたちを叩く
唐黷
起きて
歩く


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こんな夏

2018年08月07日 | 生活
ねむりねむる
カーテンを閉め
ねむりねむる
どれだけでも
ねむれるのは
つかれているせい

7月11日くらいから
ずっと35℃以上の日が
ほぼ続いている

蝉も暑さで昇天するという
植木鉢の金の木の葉が
ぽろぽろ落ちる
涼しい場所へ移動

こんな夏


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