ひきこもりの自立支援をうたう業者に自宅から連れ出され、神奈川県内の施設に監禁されたとして、関東や沖縄県に住んでいた20~40代の男性7人が計約3千万円の慰謝料を求めた集団訴訟で、原告側代理人は1月10日、うち2人について横浜地裁が業者の違法性を認め、謝罪や慰謝料の支払い義務を盛り込んだ決定を出したと明らかにした。
2024年12月19日付。
決定は民事調停法17条に基づき、和解と同じ効力を持つ。
残る原告は訴訟を継続し、近く判決が言い渡される見通し。
こうした業者は「引き出し屋」と呼ばれ、各地で違法性を認める判決が相次いでいる。
決定は、業者側が、(1)原告の承諾を得ず自由を違法に制限したと認めて謝罪、(2)慰謝料(1人は40万円、もう1人は非公表)を支払う、(3)今後は違法な皇基又援事業を行わないことを約束とした。
施設は一般社団法人「若者教育支援センター」が運営していた「ワンステップスクール湘南校」。
原告らはアルバイトや求職中だった2017~2019年、親の依頼を受けた法人の代表やスタッフに無理やり連れ出され、湘南校で約1ヵ月~約2年2ヵ月、物理的、精神的に逃げ出すのが難しい状態に置かれたとして、2020年10月に提訴した。
建物には監視カメラや防犯ブザーが取り付けられていたが、業者側は「入所者の安全を守るため」などと監禁の意図を否定。
入所には本人の同意を得たと主張していた。
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