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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
2週間前は上弦の月からスタート
2024年11月22日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
今回からは9日夜に
C11鏡筒
で撮影した画像になります。
前回までブログ掲載してきた3日夜に撮った”
C11鏡筒開眼!?
シリーズ”では、
現時点で到達したC11鏡筒の能力評価ができる星空がやっと訪れたので、
検証を目的として撮影をおこないました。
運良くその一週間後に再び撮影できる機会があったので、
今度は展示会作品づくりを狙って一部タイトルをC11鏡筒でモザイク撮影してみました。
雲予報では9日夜は一晩中雲量”0”は良かったのですが、
23時過ぎまで沈まない
上弦の月
が邪魔をします。
月が沈むまで待つのももったいないので 月を撮る事にしたのですが、
シィーングは並以下で おまけに南中時でも月の高度が33度と低く
自宅敷地内の電柱や庭木の枝を通過するまで待ってから撮影しました。
上弦の月
(月齢7.9)
北部・南部 2モザイク撮影
( 画像クリック箇所に応じて、モザイク結合前の各画像を表示します )
撮影DATA : 2024/11/ 9 18:46’~ Celestron C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出0.02秒(1/50秒相当) × 48枚 ×2モザイク
Gain
60
ASI533MC Pro
(冷却 -10℃) タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・撮影)
ステライメージ9
(画像変換・トーンカーブ)
AviStack
(コンポジット・ウェーブレット処理)
マイクロソフト
Image Comosite Editor
(モザイク結合)
撮影時の様子です。 ↓
それでも大口径28㎝なら高解像も期待できるのではと、撮影枚数もこれまでより多い南部・北部 各48枚に。
更に月の静止画なら
AviStack
で処理と決めているのですが、
( AviStack 処理中の画面 )
いつもは良好のエリア50%をスタックしているのですが、今回はさらにきびしく25%としています。
結局 今回も
月
の撮影はシィーング次第
を再確認する結果になりました。
次回からはこのあとに撮った星雲・系外銀河の写真になります。
展示できるような写真があるといいのですが ・・
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ここのところ冬がそこまでという気配が感じられて。昨日庭木の冬囲いを終えました。
まだ炬燵(コタツ)は出していないものの、ウォーキングの機会は少なくなりました。
先日 久しぶりのウォーキングでコース途中にある謙信公菩提寺の林泉寺前にて
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一夜で6タイトル、ラストは コーン星雲 (C11鏡筒開眼!? その6)
2024年11月19日
|
機材
4日早朝にに撮ったこの夜の最後のタイトル、
いっかくじゅう
座の
コーン星雲
になります。
コーン星雲
(いっかくじゅう座)
( 元画像の50%縮小画像 少しトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 4 04:26’~05:20’
Celestron
C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 96枚 (総露光46分)
Gain
400
Offset 8 UV・IRカットフィルター
ASI533MC Pro
(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド)
ステラショット3
(導入・撮影)
ステライメージ9
(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています
これまで
コーン星雲
単独で撮った事はなく、いつもは 華
(はな)
やかな
X’masツリー星団
の
ツリーの先端部として登場していました。
(注)
わたしは当初
" コーン "
はトウモロコシの意味だと思っていたのですが、道路工事でおなじみの
" 円錐 ”
の形の意味だそうです)
予想はしていたものの、やはり暗めのコーン星雲付近だけではメリハリに欠ける画像となりました。
おまけに今回は3セット
(1セット30秒露光32枚)
撮影したのですが、
2セット目の撮影開始時にはすでに薄明が始まる時間帯になっていました。
恒例の過去に撮った画像との比較になりますが
2021年12月に2夜かけて撮影した
X’masツリー星団
の画像です。
撮影DATA(抜粋):
2021/12/ 6am・10am(2夜)VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386㎜)
総露光時間260分 ISO3200 Coold60D(冷却OFF)
今回の掲載画像と同じ範囲を同じ50%縮小で切り出した画像です ↓
今回より短焦点での撮影ですが、こちらは2夜かけて総露光時間が今回の6倍近くかけているので ・・・
すでに薄明開始10分後に撮った「只今撮影中」ショットです。
(今回はめずらしく縦構図でドーンとご覧ください)
↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 11月 4日 04時55分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×4枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
ついでに こんな星空を撮っていたせいで
コーン星雲
の撮影開始が遅れた
輝く木星と南中過ぎのオリオン
です。 ↓
2024年 11月 4日 03時24分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
次回からは
この6日後に運よく再び晴れた9日夜に撮影した写真をお見せする予定です。
こちらは12月開催予定の 第4回
J-APA
(
上越天体写真友の会
)写真展に
なんとか
C11鏡筒
を使った写真を展示できないかとの思いで撮った写真です。
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「
上越清里 星のふるさと館
」も今月末で閉館し、長い冬休みに入ります。
今年1年間は私の初めての写真展を開いていただき大変お世話になりました。
今月27日には展示作品の撤収に行く予定ですが、
早い年なら積雪も予想されるので スノータイヤ交換が必要になるかも。
( 画像クリックで拡大表示できます )
16日(土)は晴れたので孫娘たち家族と再びふるさと館に、今年は紅葉の色づきが今一つ でした
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かに星雲 Bestショットは30分前(C11鏡筒開眼 !? その5)
2024年11月16日
|
機材
3日夜、日が替わって4日早朝のゴールデンタイムに撮った5タイトル目になります。
前回記事に予告した通り この夜のメインタイトルに選んだのは
長焦点で撮るならならこれでしょ !!
という訳で、おうし座の超新星残骸
かに星雲
でした。
ここまでは雲予報通り安定した星空が続いており、トラブルもなく既に4タイトルの撮影終了。
新月で月明りもなく、草木も眠る丑三つ時
(?)
で最も空の暗くなる時間帯で、
南中してまもない
かに星雲
は高度も75°と高く上っています。
おまけに薄明開始までは2時間もあり、いざとなれば朝まで撮り続けることも可能。
撮影を開始したのは2時45分。
1セット
(30秒露光で32枚)
目・2セット目と順調に撮影が進んだのですが、
3セット目の撮影途中から
ステラショット
の撮影画像に異変が。
撮った星像が暗くぼやけてきたことに気づきました。
趣味部屋から外に出て空を確認したところ、星は見えているので薄い雲か ”もや”が出てきたみたい。
そのまま基本の4セットは撮影する事ができたのですが、
画像処理の段階で後半の3・4セットを使わないことにしました。
超新星残骸
M1(NGC1952) かに星雲
(おうし座)
( 元画像の50%縮小画像 わずかトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 4 02:45’~03:20’
Celestron
C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 64枚 (総露光32分)
Gain
400
Offset 8 UV・IRカットフィルター
ASI533MC Pro
(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド)
ステラショット3
(導入・撮影)
ステライメージ9
(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています
画像処理は最初4セット分の撮影画像で処理したのですが、
ステライメージ9
のコンポジット時の
自動位置合わせ
で
3セット目の2枚で異常な値が出るなど、明らかに3セット目以降の画像で劣化が認められました。
前半の1,2セットと、約30分後の3,4セットを処理した画像を比較してみました。
( それぞれ全く同じ画像処理を行い、縮小なしで星雲部分をトリミングした画像です )
左側画像の
←
の先が1054年に超新星爆発をした星の残骸の中性子星(パルサー)ですが、
後半
(右側)
の画像では星が肥大して分離できなくなっています。
2000㎜近い長焦点の撮影では、雲は無くても もやなどによるシィーングの悪化でも
画像のダメージが大きい事を思い知らされました。
いずれにしろ、総露光時間32分では期待していた
かに星雲
の画像は得られなかった訳で、
近いうちにリベンジ撮影ができればといいなと考えております。
半ば恒例になった過去に撮った画像との比較ですが
なんと今から約12年前に撮った画像がシィーングが良好だったのか? よく撮れていました。
星雲部分の切り出し画像です。 ↓
今回より口径も小さく、焦点距離も短いのに案外すっきりと解像しています
まだ星像の異常に気付く前に撮った「只今撮影中」ショットです。↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 11月 4日 03時11分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×8枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
次回は、この夜の最後のタイトル いっかくじゅう座の
コーン星雲
の予定ですが、
まだ星像の劣化が続いているようなら、9日夜に撮った画像に変更します。
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これまで月面撮影の良し悪しはシィーングで決まる! とわかっていたのですが、
考えてみれば焦点距離が長ければ、星雲や銀河の撮影でも同じこと。
今回の
かに星雲
の撮影で、
よぉーく
わかりました。
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塵に埋もれたIC342銀河(C11鏡筒開眼 ! ? その4)
2024年11月13日
|
機材
今月(11月)3日夜に
C11鏡筒
で撮った4タイトル目になります。
日が替わって空も暗くなってきた中で撮ったのは、きりん座の系外銀河
IC342
です。
IC 342
(きりん座)
( 元画像の50%縮小画像 わずかトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 4 00:53’~02:27’
Celestron
C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 160枚 (総露光80分)
Gain
400
Offset 8 UV・IRカットフィルター
ASI533MC Pro
(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド)
ステラショット3
(導入・撮影)
ステライメージ9
(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています
この銀河は私たちの天の川銀河に近いため、本来ならアンドロメダ座のM31、さんかく座のM33に次いで
大きく明るく見えるはずなのですが、運悪く天の川銀河面の塵
(ちり)
と重なって見える方角にあることから
「有名になり損ねた銀河」とも言われています。(距離:700万光年)
大口径のC11鏡筒にレデューサーを付けて撮っても画面いっぱいの大きさで、
今回は撮影も1セット
(30秒×32枚)
増やして5セット撮影。
(注.写っている星は全て私たち天の川銀河内の星です)
今回の画像との比較用に過去に撮った画像を探したところ、
昨年11月に同じCMOSカメラで 短焦点反射鏡筒の
R200SS
で撮影した画像がありました。↓
( 元画像の50%縮小画像 わずかトリミングあり )
(
□
の範囲が今回撮影したエリアになります )
撮影DATA
(抜粋):2023/11/21 R200SS+コレクターPH(合成Fl=760㎜)6分×26枚 Gain150 ASI533MC
この画像の掲載記事は こちら
⇒
きりん座IC342、有名になり損ねた銀河
撮影したカメラは同じため、焦点距離の差が写った銀河の大きさの差になっています。
そこで今回撮った画像と同じ
□
の範囲を縮小なしでトリミングしてみました。↓
( 拡大してご覧ください )
*
R200SSは副鏡支持金具があるため星に十字の光条が出ますが、
副鏡を補正板に張り付けたC11鏡筒には十字の光条はありません (
ちょっとさみしい
?)
今回は昨年の6倍の枚数を撮影しましたが、総露光時間は昨年の画像の半分で済んでいます。
すっかり暗くなった時間帯の「只今撮影中」ショットです。↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 11月 4日 01時14分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
次回は、実はこの夜のメインタイトルにしていた おうし座の
M1 かに星雲
なのですが、
ずうっと快晴だった空の様子が ・・
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突然やってきたC11鏡筒、当初はうまくいっても 月か惑星の撮影
と思っていたのが、いつのまにかレデューサーを付けての星雲・銀河の撮影に。
まだ未処理の9日夜の撮影分の中から12月の
J-APA
(上越天体写真友の会)
写真展に
飾れる写真があると良いのですが。
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さんかく座銀河 中心部(C11鏡筒開眼 !? その3)
2024年11月10日
|
機材
3日夜は久しぶりに徹夜で撮影できました。
C11鏡筒
で撮った3タイトル目は おなじみの
さんかく座
M33
銀河
でした。
レデユーサー付けても焦点距離1,764mm、 まさに見かけの小さな対象を撮るには
うってつけなのですが、コンパクト銀河群の
ステファンの5つ子
は小さすぎました。
撮影中にもそれがわかって、
次に選んだのが 銀河の腕が入りきらなかった
M33
だったという訳です。
( 先月20日夜に撮った画像が月明りでひどすぎたので、リベンジの意味もあります )
さんかく座の銀河
M33
(NGC 598)
( 元画像の60%縮小画像 わずかトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 3 23:18’~24:36’
Celestron
C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 128枚 (総露光64分)
Gain
400
Offset 8 UV・IRカットフィルター
ASI533MC Pro
(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド)
ステラショット3
(導入・撮影)
ステライメージ9
(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています
まだ作品づくりを狙ったものではなく、
C11鏡筒
の能力の検証する段階のため
カテゴリーは ”
機材
” にしています。
今回も過去に撮った画像と比較する事により、その能力を検証してみます。
昨年2023年 同じ
ASI 533MC
カメラで撮った2夜分の
M33
銀河です。 ↓
(
□
の枠内が今回の撮影範囲です )
撮影DATA
(抜粋):2023/ 9/25 6分×24枚 + 2023/12/ 8 3分×39枚 R200SS+コレクターPH(合成fl=760mm) ASI 533MC
この画像を掲載したブログ記事は こちら
⇒
さんかく座M33銀河 (リベンジか、追加露光か? その3)
2023/12/27
今回の画像も昨年の画像の1/4以下の総露光時間で得られた事を考えると、
大口径の恩恵 ここにあり!
だと思います。
まもなく日が替わる時間帯の「只今撮影中」ショットです。↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 11月 3日 23時41分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
次回は、銀河面の塵のため有名になれなかった きりん座の
IC342銀河
です。
画像処理はこれからなので、どんな姿が見れるでしょうか?
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実は昨夜から今朝にかけても徹夜で撮影することができました。
こちらは検証用ではなく、12月に開催予定の
第4回J-APA(上越天体写真友の会)の写真展用に。
今回は533MCの正方画像がプリントになじまないため、
C11鏡筒でモザイク撮影をやってみました。
3日夜の未処理分と合わせて、まだ7タイトルも残っています。
(これを人は「うれしい悲鳴」という)
昨日の朝、2階ベランダから撮った初冠雪の火打山・焼山です (望遠レンズで撮影)
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めったに星の見えない雪国で、30年ぶりに天体写真に挑戦しています。
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「上越清里 星のふるさと館」
新潟県内最大の口径65cmの望遠鏡、プラネタリウム設置。
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