栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

小沢民主党主辞任表明、党内の根回し不足

2007-11-05 13:09:56 | 視点
 4日、自民党と民主党の大連立の報を聞いた。
その時、あり得ない話しではないなと感じた。
しかし、民主党内で反対の大合唱になるとは予想しなかった。
5日、小沢氏が党首辞任表明をした。

 惜しい! と感じた。
1年半前「まず、私が変わらなければならない」と言った小沢氏だが、結局変わらなかった。
せっかくこの1年半、あの短気な小沢氏がぐっと耐えて政権交代への流れを作ってきたのに、ここにきていつもの短気が出てしまった。

 たしかに小沢氏の言っていることは正しい。
民主党の現状分析もきちんとしているし、次期衆院選に危機感を持っているのもよく分かる。
しかし、大連立の話は党内コンセンサスができていなかった。
というか、この辺りが小沢氏の下手なところだが、もっと根回しをして党内の意見をまとめてから大連立に動くべきだっただろう。
それをトップ会談だけで決めてしまうから、それでなくても小沢アレルギーがあった人達に疑心暗鬼を強めさせてしまった。

 政権取りは選挙で行うべきだし、それに向けての流れを自らが作ってきていたのに、危機感から打つ手を間違ったようだ。
 実に惜しい。
優秀な政治家なのだが、もう少し周囲の人を巻き込んだり、周囲を動かすやり方ができていたら、とっくに首相になっていた逸材なのに。

 今回のことでほくそ笑んだのは福田首相だろう。
民主党は再びカオスの中に入り、自民党が息を吹き返す。
それをしたのはほかならぬ小沢氏自身だから、少なくともその責任だけは取ってもらいたいものだ。


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