栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

中心部は求心力が高まり、周辺部は遠心力が働く~東日本大震災に見る2方向の人間行動

2011-04-04 10:18:49 | 視点
内向きのベクトルが強くなる被災地

 危険に直面した時、集団には2つのベクトルが働く。

一つは内に向かうベクトルで、もう一つは外に向かうベクトルだ。

前者は求心力、後者は遠心力が働く。

 今回の東日本大震災でもこの2つのベクトルがはっきりと表れた。

地震とその直後の巨大津波で、すべてを失った人達は茫然自失の後、自暴自棄になり、パニク行動に走ったかというと、そうではなく、むしろ逆だった。

 被災直後こそ彼らは茫然自失の体だったが、しばらくすると力強く生き出した。

電気、ガス、水道というライフラインが止まり、食料も底をつく中で、互いに分け合い、庇い合い、助け合って生きだした。

求心力(団結力)が働き出したのだ。

 組織力学的に言うと、団結力は外部からの助けが見込めない程、目標が明確になる程強くなる。

 では、内向きのベクトルが強くなるのはいつ頃からか・・・・・

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