栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

デュアルSIMフリースマホで利用料は月3000円内に納まる。

2014-12-28 16:12:57 | 視点
 スマートフォン(以下スマホ)は必要ない、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話。以下ケータイと表記)の方がいいと思っていたが、数か月前にスマホを買った。
と言っても普通のスマホではない。SIMフリーのスマホだ。それもデュアルSIMの。
これが非常にコストパフォーマンスがいい、というより、コストパフォーマンスがいいから買ったのだが。
 SIMフリーと言ってもまだよくご存じない方もいるだろう。
ましてやデュアルSIMともなれば「?」という感じではないだろうか。
 そこで以下、私がデュアルSIMスマホを選んだ理由、デュアルSIMスマホは普通のスマホとどこが違うのか、その使い勝手などをレポートしてみよう。

低価格スマホを購入

 いままでモバイル端末、情報家電の類はいろいろ買ってきた。
こだわったのは携帯性とネットワーク接続で、そのために随分時間と金をムダにした。
PCはまだDOS時代からIBMのThinkPad220(A5サイズ)をはじめ、海外製のミニノート、Windows時代になって東芝リブレット、パナソニックのレッツノート、Asusのネットブック買い求めた。
 さらにワープロ専用機が3,4台にIBMとシャープ製の電子手帳があり、そのほかにデスクトップPC、ノート型PCもそれぞれ複数台所有し、それらをLANで接続していたが、元が取れたと思えるモバイル端末はThinkPad220とAsusのネットブック。
 Asusのネットブックはつい最近まで現役で、旅には必ず持って行ったが、WindowsXPのサポート終了に伴い、使うのを諦めた。
外装もきれいなままで、旅先で撮影した写真のチェックや、メール、ネット接続、原稿書き程度には何ら不自由なく使えていた。
普段から動画などは見ないから、速度が遅いと言われていたネットブックだが、個人的には一度も速度でイラついたことはなかった。




 20年余り様々なモバイル端末、情報家電を使ってきて分かったのは、自分のライフスタイルではこれらの機器に本領を発揮させることはなく、大半は持ち歩くだけで、結果金は溝に捨てたようなものだと分かったから、世の中がスマホだらけになろうと興味を示すことはなく、ガラケーと揶揄されるフィーチャーフォンのケータイを持ち続けてきた。
 それがなぜと言われそうだが、デジモノ好きが頭を持ち上げたからとしか言い様がない。
その代わり投資金額は多くはない。もし使えなかった時、使わなくなった時のことも考えると、せいぜい2万円前後の投資に抑えなければならない。

 結果から言うと初期投資は20,710円(税込み)。スマホ本体とSIMを加えた金額でこれだけだ。
 初期投資以上に問題になるのがランニングコスト。要するにスマホ利用料だ。
ケータイからスマホに替えて利用料が大幅にアップしたとか、ガラケーとスマホの2台持ちが安上がりという話はよく聞いていたが、2台持ちなんて面倒臭いことはまずしたくない。
 通信料はいま利用しているケータイと同程度に抑えたいし、なにより「2年縛り」がないことが条件だった。
それに合致したのがデュアルSIMフリースマホだったのだ。

スマホ利用料は月3,000円以下

 さて、ランニングコストである。
いくら初期投資が安くても毎月の利用料が高ければ問題だが、現在、私が払っているスマホ利用料は毎月2,897円(税込み)だけ。
 この数字を見て驚いた人は多いのではないだろうか。通常のケータイ利用でも毎月4,000円以上かかるのに、スマホ利用でその料金はありえない、と。

 からくりはこうだ。といっても「からくり」などないのだが。
今年後半はキャリア各社が「通話料定額制」を打ち出したことにより、以前より通話料が下がってきた。ただ、これはそれ程通話しない人にはかえって割高になるプランではあるが、とりあえず私は「通話料定額制」に変更。
 その結果、定額通話料2,200円(税抜き、ソフトバンクの場合)に消費税等を加えて2,379円。これがケータイの通話料で、スマホに替えても変わってない。

 えっ、それはおかしい、という声が聞こえてきそうだが、それに対しては後程答えるとして、後は通信料だ。
 要するにスマホでネットを見たり、Eメールのやり取りをする時のデータ料(パケット通信料)だが、これが毎月480円(税抜き)。この2つを足して毎月払っている総額が2,379円+518円=2,897円。
 ケータイからスマホに替えたが払っている料金はこれだけ。
早い話がSIMフリーのデータ通信料480円が増えただけだ。

 買ったスマホは(株)コヴィアのデュアルSIMスマホ「FLEAZ F5」。選んだ理由はデュアルSIM対応だから。
デュアルSIMスマホはほかにもフリービット(株)やプラスワン・マーケティング(株)など複数社が取り扱っているが、コヴィアのスマホを選んだのはサイズ。
 最近、スマホが大きくなる傾向にあるが、希望は4.5インチサイズの画面。
それ以上だと持ちにくいし、すでに7インチサイズのタブレット、Nexsus7を所有していたから、同じようなサイズのものなら二重になる。
 そこで希望サイズに近く、その他の機能や使い勝手もよさそうなコヴィアの5インチサイズスマホ「FLEAZ F5」を選んだというわけ。

 低価格スマホを買う場合、なにもかも求めるわけにはいかず、妥協が必要になる。
例えばカメラ機能。
最近のスマホは映りがよくなっており、1,000万画素を超えるものが普通になりつつあるが、低価格スマホは500-800万画素というところ。
「FLEAZ F5」は500万画素でカメラ機能は不満(少し前までは500万画素と言えば高画素だったのだが)だったが、ケータイの時もカメラはメモ代わりに使う程度だったので、この点は妥協した。

 次に回線速度。低価格スマホは概してLTEに対応してないから回線速度を重視する人には向かないかも。低価格スマホの多くはLTE未対応で3G回線対応だからだ。
 私の場合は速度より繋がりやすさを重視したので、ドコモのFOMAと同じ範囲が繋がることの方が重要で、これも不満点にはならなかった。
 というようなわけで、細かい点を見ていけば1世代前のスマホかもしれないが、私にはいずれも許容範囲内に十分納まっていた。