【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

春爛漫~先取りした季節

2007-03-04 14:44:43 | 四季のスケッチ
   快晴で明けた今日の空! 
  今年はもう余程のことでは驚きません。

   何と今日は、桜の季節を通り越して、
  4月下旬頃の気候だそうです。

    


   “その冬の3月は例えて言ったなら、
  小羊の中でも一番従順な優しい
  小羊のような具合に訪れて来て、
  爽やかな、黄金色の、ひりひりする日々をもたらし、
  その昼の後には凍るようなピンクの黄昏が続き、
  やがて黄昏は、妖精のような
  月光の国へと消えてしまうのだった。”
 
                          【「アンの愛情」 第27章】                                   

   『アンの世界』 では、
  3月は当然のことながら、まだ冬なのでしょうね。

   それにしても、今年は “春は名のみの・・” とか、
  “春浅し” なんて言った、春を今か今か・・
  と待ち望む日本独特の美しい言葉が
  消えてしまったことに、少なからず危惧を覚えます。
  尤もあの 「アンの世界」 にも・・。

   「この頃じゃ母さん、普通の冬は来ないらしいね。」  
  (これはアンの子供、ウォルターの言葉ですが)  
  既に100年前に、こんな会話が、
  交わされていたのですから驚きます。











   三色すみれや、すみれ達はここに来て
  俄かに、しかも、たわわに咲き乱れています。

   


   “冬中自分の時間は1分もなかった
  アンは、春の喜びを衣裳とし、
  文字通り、庭で明け暮れした。”

                  【「炉辺荘のアン」 第14章】

   


   春が来て、アンの喜びが伝わって来るような文章です。
  これも厳しい冬があるからこそ、のことだと思うのですが、
  今年のこの気候・・アンなら何と言うのでしょう・・。