

重く垂れ込めたその空は、
それこそ、アンの言う所の
“色彩のない空” でした。
それは、見るからに寒そうなのですが、
実際は暖かく、起床時、
居間の温度は17度もありました。
そうそう、僅か一日違いですが、
『アンの世界』 には、
こんな記述がありました。
“11月末の火曜日は、
陰気な日だった。
時折、冷たいにわか雨が、
丘を越えて襲来した。
灰色の霧雨の中から見える辺りの景色は、
物寂しい人間の死に絶えた場所のように思われた。”
【「アンの幸福」 3年目 7.】
さて、今日は映画、「レディースデイ」 の日。
兼ねてから 『三丁目の夕日』 を観に行こう・・
~なんて、思っていたのですが、なぜか気が乗りません。
一つには、この空のせいかとも思うのですが、
“戸外と室内の優劣” を比べた結果、
どうやら室内が優ってしまったという訳です。
「・・・この鏡はごまかせないわ、おばさん。
『お前は、元のように若くない』
と、はっきり言っていますもの。
(中略)
兎に角、二重顎になる気配は、まだないわ。」
【「炉辺荘のアン」 第1章】
今日、外出しなかったのは、先日来からの
写真の整理をしなければならない事もありました。
つくづく自分の写真に、
気に入った写真が少なくなって来ている事に気付きます。
ただ、アンと同じく二重顎にはなっていませんが・・。