

早くなりました。
南の空には、
細い三日月の有明の月が・・。
昨夜は、うっかりして
その月は、見逃してしまって。
先日同様、有明の月も優しく
微笑んでくれていました。
満月もいいけれど、
三日月も趣があっていいですね。
しかも欠け行く月には、
何とも言えない風情があります。
月と言えば、やはり 『アンの世界』 ですね。
ここでは至る所に、その描写が散りばめられており、
枚挙に暇(いとま)がありません。
“・・・木戸の向こうは両側に樺が立ち並ぶ小径で、
霜の降りた木々が月光を受けて銀色金色に輝いている。・・”
【「アンの友達」 5.】
“・・二人の行く手は小径が切れて牧場が開け、
澄んだ湖水のようなサフラン色の空が、
二人の立っている木陰におぼろな光を投げていた。
頭上には銀の蛮刀のように輝く新月が掛かっていた。・・”
【「アンをめぐる人々」 9.】
さて、冒頭の写真。
水仙は、水に映った綺麗な花の姿が仙人のようだ・・
という事からその名が付けられたとか。
所謂、「仙人は、天にあると天仙、
地にあるを地仙、水にあるを水仙」
~と言う、中国の古典に由来するそうです。
花言葉としては、「自惚れ」、「自己愛」・・
と、言ったものが良く知られています。
そして、ギリシャ神話のナルシサスが、
泉に映った自分の姿に恋をし、見つめ続けていると1輪の花になった・・
この話も、つとに有名ですね。「ナルシスト」 の語源になったようです。
花言葉は他にも、「詩人の心」、「思い出」、「優しい記憶」
と言ったものもあります。個人的には、こちらの方が好きです。
「水仙の 香やこぼれても 雲の上」
~加賀千代女