今朝は、久し振りの雨音で、
目覚めました。
梅の花が満開となり、
昨日は、今年初めて沈丁花の
甘い香りを嗅ぎました。
一雨ごとに暖かくなる3月の雨。
この雨は花芽を育て、草木を潤す
事から 「春の雨は花の父母」 と、
呼ばれているそうです。
エジプトのように雨の少ない国では
「植物が食事をしている」 と表現されているとか。
いかに雨が貴重かという事でしょう。今頃の雨が、「木の芽起こし」、
「木の芽春雨」 と呼ばれる所以 (ゆえん) ですね。
“ 『道を辿る』 と、いう文句は滑らかに思えるので、
出来るだけ使っております。” 【「アンの幸福」 6.】
昨日は梅日和の中、
久し振りに道を辿ってみました。
私もアン同様、
“辿る” という言葉は大好きです。
余談ですが後、“綴る”、“紡ぐ”も。
この三つは、出来るだけ使っております。
(少々、アン風に・・)
こちらの写真は、昔ながらの日本家屋が、
建ち並ぶ地域です。
車が1台通ればやっとという狭い「道」、「径」。
所謂(いわゆる)、路地ですね。
でも最近、なぜかこんな通りが、
無性に懐かしく、敢えて、こんな通りを選んで・・
道を辿っている私がいます。
道幅の狭さは、人間が主役だからなのでしょう。
車と言えば、せいぜい自転車や、リヤカー? だった頃の名残り・・。
各家々の敷地は広いのですが、お隣同士が門を閉ざしてはいません。
調味料さえも、貸し借りした頃の? 名残りを感じないでもありません。
兎にも角にも、昭和を感じる場所です。
ただ、午後1時過ぎという時間帯も関係あるのかも知れませんが、
子供の姿がありません。と言うより、全く人に会いません。
外見は、昭和そのものですが、中身はいつの間にか、
平成の時代に移行して行って、いるのですね。
当然と言えば当然なのですが、何だか淋しい気がします。