【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

あなたには、詩が見えますか?

2008-03-08 16:53:02 | 音聴箱


   


   今日の空は、快晴になりました。
  気温も上がり、春らしい陽気に。
  どうやら全国的に、そうだったようですね。

   こうなりますと・・。
  北の国でも、雪解け水が湧き始めるとの事。
  「春告げ水」 と、言うそうです。

   こんな言葉に出会った時、いつも思うのですが、
  最初に言った人の感性が、偲(しの)ばれます。

   この水温が日毎に高まると、北国にも漸く春が訪れるとか・・。
  雪山を源に発したこの 「春告げ水」 が、
  人を育み、大地を彩るのでしょうね。








 


   


   



   さて、昨日から 『抒情愛唱歌全集』 なるものを聴いています。
  と、言うより、もう既に全曲聴いてしまったのですが・・。

   普段は、ほとんど器楽曲ばかり。
  買ってはいたものの、ゆっくり耳を傾ける事など、ほとんどありません。

   童謡と唱歌が主ですが、“抒情” とありますように、
  山口百恵の 「いい日旅立ち」 とか、武田鉄也の
  「贈る言葉」 なども若干、入っています。

   そもそものきっかけは、【はるかさん】 のブログ記事から。
  「美しき天然」 の歌詞を紹介されており、
  日本の四季を歌ったその曲は、その昔歌った記憶があったからです。

   早速、楽譜を探しましたが、見つかりません。
  その代わりに・・この全集に行き当たったという訳です。

   CD1枚につき、約30曲。10枚ありますから、なかろう筈はありません。
  案の定・・ありました! 

   改めて、曲、詞の美しさに感銘を受けたという訳です。
  その他にも、「坊がつる賛歌」 も心に残りました。

   「坊がつる」 とは、大分県の九重町にある、
  標高1300メートルの九重連山に囲まれた小盆地の事だとか。

   


   


   「・・そんな風に言ってしまえば何ともなくなるんですけれど、
  でも詩を通して見ると、全然、違ったものになってよ・・・
  そうして、詩を通して見た方が・・・」
  「・・・素晴らしいと思うわ。」
                 
                   【「アンの青春」 第29章】

   

   


   何だか言語明瞭、意味不明瞭・・? の感は否めませんが、
  いみじくも次の言葉で、アン自身が語っています。

   


   「・・・行や節は詩の外側の衣裳に過ぎないのよ。
  丁度、あんたのひだべりや飾りひだが、
  あんたではないと同じように、
  行や節自体が詩ではないのよ。
   本当の詩は、そういうものの中にある魂なのよ。
  魂を見る事はそう、始終は望めないわ。・・・
  詩の  だって、そうよ。」
                 
                     【「アンの青春」 第15章】

   

   「坊がつる賛歌」 は、広島高等師範学校の寮歌だそうです。
  昭和15年に作曲。

   芹洋子によって歌われ、広まったとか。
  (歌詞は、1番から9番まであります。)
  因みに 「美しき天然」 も、芹洋子だった事を付け加えて置きます。








                             
                 【坊がつる賛歌】 

1.人みな花に 酔う時も        2.ミヤマキリシマ 咲き誇り
  残雪恋し 山に入り           山紅に 大船 (だいせん) の
  涙を流す 山男              峰を仰ぎて 山男
  雪消 (ゆきげ) の水に春を知る    花の情けを 知る君ぞ

3.四面山なる 坊がつる        4.出湯の窓に 夜霧来て
  夏はキャンプの 火を囲み       せせらぎに寝る 山宿に
  夜空を仰ぐ 山男            一夜憩う 山男
  無我を悟るは この時ぞ        星を仰ぎて 明日を待つ 
                                   
                              竹山仙史 作曲
                              神山明正 作詞
                              松本征夫 補作