【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

微笑んだ春

2008-03-12 17:02:10 | 香る庭の花綴り


   朝一番に見る東の空。
  今日も、こんな霞んだ空で明けました。

   生憎、今日はニュースを聞いて
  いませんので、単なる春霞か、
  黄砂かは分かりません。

   それでも、お日様は、しっかりと
  照り、気温もぐんぐん上がりました。
  昨日以上の春の陽気です。

   ところで、本格的な春の訪れは、
  “逃げ水現象”
  教えてくれるそうですね。

   今日のような穏やかな晴れの日、光の屈折作用で前方のアスファルトが濡れて、
  水溜りがあるように見える事から名付けられたとか。

   その昔、ナポレオンがエジプトに遠征し、砂漠でオアシスを発見。
  水を求めて駆けつけると、オアシスは先へ逃げる。
  ナポレオンの見たオアシスは、幻だった・・。

   その時に同伴した数学者のモンジュの名から西洋では、
  このような現象を“モンジュ現象” と、呼ぶそうです。

   さて、冒頭の写真。木の下の隅っこに隠れるように、ひっそり咲いていました。
  この 「ヒマラヤユキノシタ」 は、もう随分前に咲いており、その時の花は、
  既に終わりを告げようとしています。

   株分けして植えた、こちらの花は、それすら忘れていました。それなのに・・。
  控えめで、それでいて可憐な花を咲かせていました。

   「ユキノシタ」 という名前の
  通りの、謙虚な花ですね。

   謙虚と言えば・・。
  花言葉も、「順応」、「忍耐」。
  ぴったりですね。

   ともすれば、青や紫色の花に
  目を奪われる事の多い私。

   そんな中では珍しいピンク。
  それなのに、決して派手さの
  ない、慎ましやかな花なのです。
  一昔前の日本女性のような・・?



   ここからは、独り言です。                

   「・・・自分の “幸運を数えて” みれば、例え人生から
  少しばかり色香を削ぎ取るとは言え、こんな事を気にするのは、
  自分ながらごく、くだらないという気がするんですの。・・・・・」
 

   「あんまり小さな事なので愚痴をこぼす訳にも行かないわ。
  それでいて、蟻のように・・・・・人生に穴をあけ・・・・・
  人生を破壊するのは、そういう小さな事柄なんだわ。」

                                   【「炉辺荘のアン」 第12章】

   小さな事柄。気のせい・・? そうかも知れません。
  ほとんど、気のせいの領域でしょう。でも、少しずつ・・感じるようになった違和感。

   これって、イヤですね。一度ならいいのです。でも、二度目に “アレッ!?” となり・・
  打ち消し、そして今回で三度目。それだって、小さな、小さな・・事なのです。
  人によっては、全然気になど、ならない方もいらっしゃると思います。

   ただ、こんな心の葛藤さえ、条件は違うものの、自分の心を表わすフレーズが、
  『アンの世界』  にある事に、力づけられます。