

今日も、こんな霞んだ空で明けました。
生憎、今日はニュースを聞いて
いませんので、単なる春霞か、
黄砂かは分かりません。
それでも、お日様は、しっかりと
照り、気温もぐんぐん上がりました。
昨日以上の春の陽気です。
ところで、本格的な春の訪れは、
“逃げ水現象” が
教えてくれるそうですね。
今日のような穏やかな晴れの日、光の屈折作用で前方のアスファルトが濡れて、
水溜りがあるように見える事から名付けられたとか。
その昔、ナポレオンがエジプトに遠征し、砂漠でオアシスを発見。
水を求めて駆けつけると、オアシスは先へ逃げる。
ナポレオンの見たオアシスは、幻だった・・。
その時に同伴した数学者のモンジュの名から西洋では、
このような現象を“モンジュ現象” と、呼ぶそうです。
さて、冒頭の写真。木の下の隅っこに隠れるように、ひっそり咲いていました。
この 「ヒマラヤユキノシタ」 は、もう随分前に咲いており、その時の花は、
既に終わりを告げようとしています。
株分けして植えた、こちらの花は、それすら忘れていました。それなのに・・。
控えめで、それでいて可憐な花を咲かせていました。

通りの、謙虚な花ですね。
謙虚と言えば・・。
花言葉も、「順応」、「忍耐」。
ぴったりですね。
ともすれば、青や紫色の花に
目を奪われる事の多い私。
そんな中では珍しいピンク。
それなのに、決して派手さの
ない、慎ましやかな花なのです。
一昔前の日本女性のような・・?
ここからは、独り言です。
「・・・自分の “幸運を数えて” みれば、例え人生から
少しばかり色香を削ぎ取るとは言え、こんな事を気にするのは、
自分ながらごく、くだらないという気がするんですの。・・・・・」
「あんまり小さな事なので愚痴をこぼす訳にも行かないわ。
それでいて、蟻のように・・・・・人生に穴をあけ・・・・・
人生を破壊するのは、そういう小さな事柄なんだわ。」
【「炉辺荘のアン」 第12章】
小さな事柄。気のせい・・? そうかも知れません。
ほとんど、気のせいの領域でしょう。でも、少しずつ・・感じるようになった違和感。
これって、イヤですね。一度ならいいのです。でも、二度目に “アレッ!?” となり・・
打ち消し、そして今回で三度目。それだって、小さな、小さな・・事なのです。
人によっては、全然気になど、ならない方もいらっしゃると思います。
ただ、こんな心の葛藤さえ、条件は違うものの、自分の心を表わすフレーズが、
『アンの世界』 にある事に、力づけられます。