久し振りに真珠色の空で明けました。
その真珠の涙が空から、いつこぼれてもおかしくないような状態は、
午前10時頃まで続きました。
でも、春雨ですね。
降り出したのが、いつからか分からないなら、やんだのも分かりません。
静かな雨です。それは、降ったりやんだりしています。
この雨は、先日来の埃ぽかった空気を綺麗に洗い流してくれるのでしょうね。
そして、植物には待ちに待った恵みの雨。
おまけに、この時期の雨の降り方によって、夏、秋、冬の天候の、
何かを暗示するのだそうですから、大切な雨でもあるのですね。
今頃の季節の雨の事は、【先日】 も記しましたが、やがて桜の咲く季節になると、
それは 「桜雨」 となり、そして 「緑雨」、「五月雨」 と、変わります。
ここでも、繊細な目で季節を捉えた、先人の感性を感じずにはいられません。
さて冒頭の薔薇。
これまで何度も取り上げましたので、
“いい加減にして!” と、言われてしまいそうですね。
この所の暖かさで、少しばかり綻んだように思ったのは、気のせいでしょうか。
実は、ずっと前にも一度、そんな事があったのです。
その後、雪が降ったりして、益々堅くその花びらを閉じてしまったのですが・・。
“・・・片隅に、どんなに機嫌をとっても
一度も花の咲かない薔薇の茂みがあり、セーラはそれを
気難し屋の薔薇 と、いつも呼んでいたのが・・・”
【「アンの友達」 6.】
それにしても、「気難し屋の薔薇」 なんて、上手(うま)い事を言いますね。
薔薇ですものね・・? ちょっぴり、安心すると同時に、
“成程・・” ~なんて。となりますと、我家の薔薇は・・?
今日は、生憎の雨ですが、いよいよ・・? という気もします。
勿論、ずっとこのままでも、構わないのですが、果たして薔薇の心は・・?