

今朝の空は、ちょっともやった、
ほんのり桜色の春のような空。
それは今のこの時間も
変わりません。
雲、一つありませんが・・。
おまけに暖かく、
ふと季節を忘れそうでした。
季節・・と言えば、もうすぐ11月。
既にお歳暮商戦は始まっていますし、
11月に入れば早くも、クリスマスモード。
なぜ人は先に先にと、こんなにも急ぐのでしょう。
せめて心の中だけでも、ゆったりした時間を楽しみたいものです。


友人宅へ行って来ました。
彼女の家は、マンションの18階。
今時、高層マンションは普通
ですから、
この位の階で驚く事はないでしょう。
私は別段、高所恐怖症という
訳ではありません。
それでも、なぜか雲の上を歩いて
いるような、ふわふわ感は否めません。
地に足が着いていないような・・。
これでは到底、マンション暮らしは望めませんね。
アラッ・・? 今日は、そんな事をお伝えしたかったのではありません。
料理に欠かす事の出来ない、大切な器の事でした。
彼女は料理の達人ですが、もう一つ、そのアイデアが素晴らしいのです。
昨日の昼食に、手作りの散らし寿司を用意してくれたのですが、
その盛られていた器が、飛騨高山のお土産だという春慶塗(しゅんけいぬり)の菓子器。
「まぁ、綺麗!」 「素敵!」 なんて言いながら、頂いたのは良いのですが、
頂く事に夢中で写真を撮る事など、すっかり忘れる始末。
尤も今に始まった事ではなく、彼女の所では常にそうなのですが・・。
その上、私の頭の中を占領していたのは、“私も同じ物を持っている!” という事だけ。
同じような菓子器に心当たりがあったのです。
その思いが写真を撮る事さえ、忘れさせていたのかも知れません。
そうそう、その菓子器に盛られた散らし寿司、
白い瀬戸物に盛ったものとは違った美味しさを感じたものです。
勿論、本来のお菓子を入れても最高でしょうけれど。
そんなこんなで、今日は朝から家中探すこと、探すこと!
おまけに冒頭の写真の、思わぬ副産物? (皿)も現れて、ホクホク顔です。
でも、お碗は出て来ません。残るは、階段下の開かずの間。
ただ、蓋付きの碗ですので邪魔になりますし、急いで探す事もない・・と諦めました。
いいえ、そんな事を言ってはいけませんね。漆塗りの蓋付き・・。
吸い物など熱いうちが美味しいものは、お椀に盛ってすぐ蓋をしてして置くと、
ちょっと蒸されたようになるせいか、そうでないものより遥かに美味しく頂けるそうです。
私は、これまで漆器という物には、ほとんど興味を持って来ませんでした。
でも、木で作って、何度も何度も漆を塗った器。大切にしたいものです。
最後に、写真の色の訂正です。
お皿の色は、冒頭の写真では奥の重ねた物の色に近い気がします。
上から3枚目の写真、春慶塗の菓子器(左)は、飴色。右は、もう少し暗めの赤色です。