
【黄色い絨毯】


アンは秘かに、リボンや花の飾りを 描いていたのだった。 しかし、この飾り物は アンが本道へ出る前に補う事が出来た。 というのは小径の半分どころまで来ると、 風にそよぐきんぽうげや、 野薔薇が咲き乱れていたので、 早速アンは重たい花輪を作って、 こてこてに帽子を飾り立てた。 他の人はどう思おうと、 アンはその効果に大満足だった。 そこで足取りも軽く、赤い頭をぴんと起こし、 ピンクや黄色の飾りを帽子に付けて、 鼻高々街道を歩いて行った。 【「赤毛のアン」 第11章】 |




太陽と共に朝を迎えました。
ただ長く続いたお天気も、
そろそろ下り坂。
それなら晴れているうちにと、
出掛けて来ました。
沿道の桜もそろそろ終わりのようで、
ひらひらと舞い降りています。
ここでもやはり桜の香りを・・。
ふと桜は満開から終わりにかけて
その香りをより強くするのでは・・
と、思ったものです。
散る前に、せめてもの香り。
残り香で記憶を残すなんて、
さすが日本の花、桜です。
今年は近場で我慢した桜。
一つには一緒に出掛ける予定の友人と
日にちが合わなかった事もあるのですが、今日は桜を離れましょう。

菜の花など幸せの黄色い花を。
蒲公英と言えば、私には
思い当たる場所があります。
そう、リラ版 「恋人の小径」 のある
あの場所。
先日訪れた時は、まだまだでしたのに、
今日は、一面の檸檬(れもん)色の絨毯。
それにしても蒲公英って、
何と可愛いのでしょう。
お得意? の
「想像の余地」 も広がります。
アラッ!? あちらにいるのは、
小さな男の子と女の子の
兄妹でしょうか・・。
真っ先に見つけて大喜び。
「パパ、ママ、お庭に春が来ているよ」
「僕たちのお家に1番最初に来たんだね」
そんな子供達の歓声が聞こえて来そうです。

【菜の花】