【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

イソップからの伝言

2011-04-18 16:16:57 | 心の宝石箱

【花海棠(ハナカイドウ)】


友達2人が旅をしていました。
そこへ熊が現れ、
1人は、さっさと木によじ登り、隠れました。
逃げ遅れたもう1人は、
地面に伏して死んだふりをしました。
熊は、この男に鼻面はなづらを近づけて、
嗅ぎ回っていましたが、
男はじっと息をこらしていました。
熊が去り、木から下りて来た男が、
「熊は何と囁いていたのか」
と尋ねると、こう答えました。
「危難に際して側にいてくれない友人とは
一緒に旅をするな、だって」
           
            【イソップ寓話集 「旅人と熊」 より】


   てっきり曇り、ひょっとしたら雨・・? なんて思いながら、惰性的に雨戸を開けた私。
  意外にも晴れています。となりますと現金なもので、途端に嬉しくなります。

   それなら一昨日、帰り途に見た 「花海棠」 を撮りに行きましょう・・
  ~なんて、急いで撮って来たのが、冒頭の写真です。

   桜とは違って遠目にも鮮やかです。
  そしてこの海棠、楊貴妃とも浅からぬ因縁があるようですね。

   「海棠ねむり未だ足らず」
  (まだ酔いの醒め切らない美人のなまめかさを例えたもの)
  
   「海棠の雨に濡れたる風情」
  (美人の打ちしおれた姿がなまめかしい)
  いずれにしても、美人はどんな状態でも美人という事でしょうね。

   さて、話はガラッと変わって。震災以来、心の重い日々が続く昨今。
  昨日(4月17日付)の新聞記事には思わず心が温かくなりました。

   それで思い出したのが、上記の 「イソップ物語」 です。 
  今回の事で、それは自ずから知る事になった訳ですが、
  それは最後を、こういう風にも結んでいます。
  
   「災いが真の友人を試す、
  という事をこの話は解き明かしている」
と。それでは昨日の記事を。
【ニューヨーク=共同】東日本大震災の人道支援をする
米軍 「トモダチ作戦」 の指揮に当たったトス空軍大佐が
15日、電話で記者会見し、日米同盟の意義を強調、(中略)

仙台空港近くを米軍機で飛行中、浜辺に木を並べた
アルファベットの 「ARIGATO(アリガトウ)」
=写真(米軍撮影、共同) の字が見え、
感動したとも振り返った。

お礼の文字に対しては、「見た瞬間に感動した。
苦しみの中で、懸命に働いている人達が私達への
感謝を伝えるため時間を割いて記した。
逆に日本人達への感謝がこみ上げた」 と述べた。

米軍の活動が日本人により広く、
受け入れられるようになったと言えるかとの質問には、
「交流した日本人からは温かい支持を受け、
不愉快な状況に陥る事は全くなかった」 とした。