

エミリーはゆっくりと立ち上がって 彼女のランプを点けた。 窓の近くの机の前に座り、ペンを取って書き始めた。 ―― あるいは書くようなふりをした。 しっかりと彼女は書いた ―― 次の日、彼女がそれを見ると学校時代に習った 古い詩 の繰り返しであった ―― 【「エミリーの求めるもの」 第20章】 |

久し振りに夏らしい空で明けました。涼しい朝。
そう言えば、昨夜もエアコンなしでしたが・・。
蝉の声で目覚めるのは相変わらずです。
初めは、ゆっくり 「シー、シー、シ~ッ」 と遠慮気味だった蝉も、
今では気忙(きぜわ)しく 「ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、ジ~~~ッ」!!
姦しいこと! でもこれこそ今、この瞬間を生きているという証(あかし)ですね。

さて、今日も昨日のテニスンの詩(「砂州を越えて」)で引っ張ります。
それと言うのも上記のような文章を 『アンの世界』 に見つけましたから。
私は書写と言うと必ずと言っていい程、古い詩を書いてしまうのですが、
自分で詩も作る、エミリー もそうなのですね。という事は 「同類」 !
何だか嬉しくなってしまいます。
この 「同類」、それこそ アン の口癖ですが、
聖書の中にちゃんとあるのですね。そんな事に今頃気付くなんて。
他にも聖書の言葉は、かなり引用されていて興味深く感じていたものです。
三浦綾子の本でも感じた事ですが、『アンの世界』 も信仰と共にある事は間違いないようです。