【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

名の雅(みやび)

2011-08-15 18:40:18 | 香る庭の花綴り








「ミス・ラベンダーのご両親はよくあんなに
ぴったりした、いい名前をつけなすったものね。
例え、エリザベスとかネリーとか、
ミュリエルなんていう、似合わない名を
つけられたとしても、やっぱりラベンダーと
呼ばずにいられなかったでしょうと思うわ。
いかにも美しい、昔風な優雅さ、
絹の衣裳などを思わせるじゃないの」
                【「アンの青春」 第21章】



「たぶん、シェークスピア が認める以上の
事が名前にはあるかもあるのかも知れないわ」
                【「炉辺荘のアン」 第1章】




   起きがけにザ~ッと来た雨。そして、カ~ッと太陽。
  その後、雨は降りませんでしたが、午前中に限って不安定な空に。
  しかしながら午後は、安定しています。今日も厳しい暑さは変わりません。

   さてそんな今日、白い花に癒やされています。
  裏庭に植えた覚えのない百合の花の 【蕾】 を発見したのは、
  一体、いつだったでしょう。本当に突然に。

   今日、やっと開花しました。
  鳥が運んで来てくれたのか、はたまた風に乗ってやって来たのか・・。
  そうそう、相変わらず 「羽黒蜻蛉」 も一緒です。

   土を入れたまま置きっ放しのプランターが、
  今ではすっかり魔法のプランターに。

   こんな風に、折に触れ季節の草花を咲かせてくれるようになりました。
  野生の菫(スミレ)も、捩子花(ネジバナ)もみんなここから。
  今回の百合のように思いがけない花も。

   そして、もう一つ。リラ版 「早起きの妃」 こと、白い朝顔。
  開花に今日は間に合いました。

   尤も時間的には先日と、ほとんど変わりありませんから、
  不意の雨のお陰で、花持ちが良かったのかも知れませんね。




   こちらの薔薇、昨日の蕾が開花したのではありません。
  所謂、リラ版 「公爵夫人の薔薇」、深紅の薔薇です。
  同じ紅でもこちらの深い色が好き。なぜか気付かなかった昨日。

   バラは 「薔薇」 と漢字の薔薇が1番好きですが、
  良くぞ、こんなにぴったりの漢字を当てたものだと驚いています。
  「百合」 もいいですね。

   ところで先日、いつもコメントを寄せて下さる奏城さんから、
  “シェークスピアの 「ロミオとジュリエット」 に出て来る
  有名な台詞をアンも三島由紀夫も意識していたのか・・?”
  という貴重なご意見を頂きました。

   そして奏城さんは、“戯曲にも秀でた三島なら間違いない” とも。
  その有名な台詞はこちら。  (教えて下さって有り難うございます)

   What's in a name?  
  That which we call a rose by any other name would smell as sweet.


   (名前には何があると言うの?
  私達が薔薇と呼ぶものは他のどんな名前で呼んでも同じように甘く香るわ)

   奏城さんの仰る通り、アンもシェークスピアを意識していたようですね。
  ちゃんとアンの言葉の中にありました。   
  

   「赤毛のアン」 は、それこそ何十回、何百回・・? 
  と読んでいるのですが、私にとっては新しい発見です。
  奏城さん、有り難うございます。