【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

古風な映画館

2011-08-05 16:00:16 | 音聴箱






ミス・マープルは海岸の遊歩道を渡り、
アーケードの脇の丘の方へ上がる
フォアー通りを歩いて行った。
この辺りは 古風な店 ばかりだった。
毛糸と手芸用品の店、お菓子屋、
ヴィクトリア朝風の婦人装身具、服飾専門店、
その他似通った店が並んでいた。
        【A・クリスティー作 「スリーピング・マーダー」】


   今日は再び真珠色の空で明けました。一昨日、昨日と2日続けて最高気温34度。
  今日は、ひとまずその暑さからは解放されました。

   ただ不安定な天気になっています。
  変わらないのは蝉の声。今日も一心不乱に啼いていたものです。





   さてこの処、毎日のように映画 『しあわせの雨傘』、
  サウンドトラック版を聴いています。
  
   先日の映画と相まって、その余韻も然る事ながら
  聴いているだけで幸せな気分になります。映画のタイトル通りですね。
  
   それにしても、こんな感覚はハリウッド映画にないものです。
  それに 古風な メロディーもあって。
  そして後半部分には、あの 「冬ソナ」 の間奏に似た部分も・・。

   ところで、このフランス映画を初め、最近、
  特に観たい映画が目白押しだった、地元の映画館。
  その映画館が9月末をもって閉館との事。昨日、文書で届きました。

   シネコン全盛の中で、館独自の特性を出していて気に入っていたのですが・・。
  それこそ、昭和の面影を残す商店街の真ん中にあって、(でもシャッター街ではない)
  館自体も 古風な 映画館でした。でも、とても人情味のある温かい映画館。

   そう、もう随分前になりますが西田敏行主演の映画、
  『虹をつかむ男』 を彷彿させるような映画館。

   そう言えば、前々回だったでしょうか・・。
  朝1番とは言え、観客がたった2人だけ。
  
   何だか申し訳なくて。“大丈夫なのかしら・・” と思った矢先でした。
  頑張って貰いたいからパンフレットなど極力買い求めるようにしていたものです。
  尤も、それらにも全てポイントが付くというおまけ付きなのですが。

   時代の波・・と言ってしまえばそれまでですが、
  こんな映画館がなくなる事の寂しさの方が強い私です。
  
   次、ポーランド映画、『ショパン~愛と哀しみの旋律』 は絶対に観るつもりですが、
  こうなれば、イギリス映画 『赤い靴』 も行こうかしら・・?