【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

夢を乗せる雲

2011-08-07 15:56:56 | 四季のスケッチ

【「風船葛(フウセンカズラ)」】




炉辺荘の芝生には黄金色の日光が池のように漂い、
そこここに心を誘う日陰が落ちていた。
リラ・プライスは大きな松の木の下に掛けた
ハンモック に乗って漕いでおり、松の根元には
リラと並んでガートルード・オリバーが座っていた。
ウォルターは草の上に長々と横たわり、
騎士道の華やかなりし頃の物語の夢を追っていた。
                    【「アンの娘リラ」 第2章】


   今日も蝉の啼き声と共に目覚めました。
  それでも “蝉がもう少し美しい声で
  啼いていたなら・・” ~なんて
  夢現(うつつ)に考えていましたら・・。

   もう1度眠ってしまったようで、
  ハッと気付けば、既に1時間以上も
  経っているではありませんか。

   慌てて飛び起きましたが、私の
  神経も随分図太くなったものです。

   そんな今日、もう一つの蔓性植物、
  緑の風船こと 「風船葛」 の小さな
  花が咲きました。

   ゴーヤに比べれば何もかも小さくて
  華奢(きゃしゃ)で繊細な植物。

   そしてこの花、余りにも小さいもの
  ですから、ほとんど観賞価値のない
  ものだそうですが、いえ、いえ、どうして。

   私、こんな小さな花、大好きなのです。
  とは言え、花のすぐ後に付ける緑の風船も楽しみには違いありません。

   英名も 「ballon vain」。軽やかな気球。
  花言葉も、「あなたと一緒に飛びたい」 ですから、やはり夢の風船ですね。







   さて、こんな風にいつもの如く庭をボ~ッと眺めたり、想像を膨らませたり・・。
  相変わらず蜘蛛は、せっせと虹の? ハンモックを作っています。
  
   ハンモックは、冬の暖炉と共に私の憧れですから羨ましいな・・
  ~なんて。そしてその延長線上に何気なく見た空に、何と虹の雲!
  
   「彩雲」さいうん と言うのだそうですね。
  まさに風船葛の夢を乗せる風船から夢を乗せる雲へ。

   日光が雲の水滴に回折するために生ずるもので、
  主に高積雲に見られるそうです。お陰様で、思わぬプレゼントを頂きました。