


さんざし の次はすみれで、 「すみれの谷」 は一面の紫だった。 学校へ通う道すがらアンはまるで 聖地の土を踏むかのように、 うやうやしい足取りで、目にはうやうやしい 表情をたたえてここを通って行った。 【「赤毛のアン」 第20章】 |


そして雑節(24節季以外の節日)の一つ、八十八夜。
風薫る5月の第1日目は雨こそ降っていないものの、
重い空で明けました。
時折、太陽も顔を覗かせますが、なぜか遠慮気味。
おまけに風も強く、今日は何だか荒れ模様です。
何と言ってもこの5月は私の誕生月。
又、一つ年を重ねますが、大好きな月に変わりあろう筈はありません。
一方、『アンの世界』 の5月。
さんざしが咲き匂い、すみれの花咲く紫の世界。
6月と共に美しい季節に違いありません。


【去年秋に作った巾着も並べて】

「リンド夫人の部屋」 にいます。
私の中では、
思い切り、カントリーの部屋。
しかも新緑萌える季節と
言いますのに、季節外れの秋色・・
とでも言うべきポーチが完成。
でも、このような袋物は、
秋より “春” の方が “入る”
と言って縁起が良いですものね。
~なんて言い訳。
実は、余った端切れを使い切ろうと
小物を作ったものですから。
本当はリバティープリントなどの
春らしい色なら良かったのですけれど。
そうは問屋が卸しませんね。
図らずも、“新緑萌える季節の、
秋色燃えるポーチ” という訳です。
季節の先取りとでもして置きましょう。
しかしながら、その端切れ、一向に減っているようには見えません。
寧ろその量は、増えたようにさえ。何とも不可思議です。
ともあれ、これからは戸外が気持ちの良い季節。
お弁当を持って出掛けたいものですね。
そうでなくても巾着には飴玉やキャラメル等を入れ、
大きなポーチにはレース道具を入れて気軽に出掛けたいものです。
そう、私だけの素敵な場所へ。