空想は 夏の季節の喜びをごっそりと 運んで来る。露の芝草、灌木の木枝から 5月のあらゆる花の蕾や 釣鐘草を。 静かに こっそりと忍びながら 積み上げられた 秋のすべての豊饒を。 空想はこれらの愉しみを 1つのカップの中に 3色の葡萄酒のように 混ぜ合わせ お前は それをぐっと飲み干す。またお前は、遠くから 穫り入れの唄を手に取るように聞くだろう。 刈り取られた麦の さらさら鳴る音、 楽しい小鳥たちが 朝の唄をうたうのを。 ちょうどその時 ―― 耳を傾けるのだ ―― それは 4月初めの揚げ雲雀、また枝葛や 麦藁を漁って せわしく鳴く 深山烏だ。 お前は1目で雛菊や金盞花に気付くであろう。 白い羽根飾りのある百合と、また垣根に 初めて咲いた桜草を。萎れたヒアシンス、 いつも5月半ばの青玉色の女王花を。 全ての木の葉や 花々が 同じ季節の 雨を浴びて 真珠の玉で飾られるのを。 【「ジョン・キーツ(1795~1821)詩集」 より】 |
午前中は、ごく弱い雨が降ったりやんだり。
太陽が顔を覗かせたのは、お昼近くになってからでしょうか。
朝は、6月の気候と言われた昨日よりは余程暖かく感じたものです。
それと言いますのも・・今日は又、4月中旬頃の気候と聞いていましたから。
心構えのせいかとも思いましたが、
実際に居間の温度計は2度位高くなっています。
そんな中、今年も満を持して
花の女王、薔薇が開花。
いよいよ待ちに待った、
薔薇の季節の開幕です。
そう、リラ版 「公爵夫人の薔薇」
と 「白い貴婦人」。
尤も、こちらはまだ蕾ですが・・。
実は、紅い方はつい
2、3日前にも咲いたのですが、
折角の花を大きな毛虫がパクリ。
しかもその日は他にも3匹もいて、
(小さいものは多数)恐怖に
震えながら退治したものです。
いかんせん春は、
これら虫との闘いですね。
ところで今日の引用文。
イギリスのロマン派の詩人です。
そう、あの アン や
エミリー の大好きな。
自然・・とりわけ春の賛美に満ち溢れています。
待ちに待った春ですものね。