【「松葉海蘭(マツバウンラン)」】
「ご覧なさい。あの詩が見えて? 」 (中略) 「あそこよ ・・・ 小川の底の ・・・ あの古い緑色の苔が生えている丸太よ。 あの上を水が、まるで、櫛で解かしたような、 滑らかな漣音で流れているわ。 それから、水溜りのずっと下の方に 日光が一筋、斜めに射しているわ。 ああ、こんな 美しい詩 って見た事がないわ」 【「アンの青春」 13章】 |
又々、雲一つない青空、五月晴れになりました。
今は、一たび窓を開ければ、プ~ンと芳(かんば)しい芳香。
それにつれられ、ついつい庭に出てしまいます。
外は紫外線の量もハンパではありませんのに。
それと言いますのも、薔薇と並んで、
この所、ブログ誌面を賑わせているジャスミンの香り。
場所によっては、まだ開花していないものもありますが、ほぼ満開。
それにしてもジャスミンがこんなに香るなんて。
薔薇の比ではありません。
「個性的でありながら控え目。
薔薇の香りが際立って目立つのとは対照的」 ~ とは、ジャスミン評。
一瞬、“エッ!?”~なんて思ったものですが、
ジャスミンは、薔薇の深い香りと違って
華やかで広がりのある香り・・という事なのかも知れません。
【「春紫苑(ハルジオン)」】
さて、久し振りの道草です。
ついこの間まで 「姫踊り子草」
や 「仏の座」 が君臨していた、
路傍の花も当然の事ながら変遷。
春の紫苑こと、
「春紫苑(ハルジオン)」
が咲けば、「オキザリス」 も。
群生していますからオキザリス
に至っては、まるでピンクの絨毯。
大好きな 「松葉海蘭
(マツバウンラン)」 にも
久し振りに遭遇。
ただ背が高くて繊細な容姿。
折からの風に右に左に揺れ、
写真が撮りにくいこと!
お陰で思い切り右に寄った
写真になりました。
それにしても、カタカナでは
何の事か、さっぱり分からない?
「ハルジオン」。
でも漢字なら 「春紫苑」。
こんなに素敵な名前を付けて貰って良かった・・。
この花を見る度、思います。
私事ですが、秋に咲く 「紫苑」 には思い入れがたっぷりありますから。
兎にも角にも・・やけに緑が眩しい昨今。
この季節、吹き渡る風を 「青嵐」 というのも納得です。
そうそう、冒頭から2枚目の写真。
いつも 【秋の写真】 ですが、初めて青葉に覆われた窓を。
蔦の絡む窓も、今日のアンの言葉ではありませんが、詩 が見えますね。
そして 「オキザリス」 と又々、名前の知らない花。
(一昨日の花も調べたのですが、名前分かりません)
今日の花も、写真ではピンクに見えますが実際は紫色。
頂いた花同様、小さな小さな花です。
「アグロステンマ」 かとも思ったのですが、花びらが細いので違うような気も・・。
【ピンクの絨毯~「オキザリス」】