【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ジャスミン時間は夢現(うつつ)

2012-05-22 16:33:16 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編

【ジャスミンの花の下で】





山から吹いて来る 青嵐あおあらし が、
そよそよと巻かれたすだれをゆすり
軒忍草のきしのぶぐさをゆすって、
座敷の青畳の上に音なく消えて行く。
この沈黙しじまを破って、
人の足音と声が、重なって響いた。
                【吉屋信子作 「地の果まで」】


   今日は一転して
  真珠色の空になりました。

   それにしても 「金環日食」。
  僅か1日違いで何という違いでしょう。

   昨日は、ご覧になった方、
  そうでない方・・列島各地、
  悲喜交々(ひきこもごも)の光景が
  繰り広げられたようですね。

   ところで早々と、
  今年初めての朝顔が開花。
  目の覚めるようなブルーです。

   そして純白のジャスミン。
  元々は玄関先のプランターに
  植えていたものです。

   その種子を風が、あるいは
  小鳥が運んだのでしょうか・・。
  今度は庭の一隅に根付きました。

   こんな風に自力で活路を
  見出したものは強いですね。
  本家本元を遥かに凌(しの)ぐ勢いで生長しています。

   壁の塗り替え前は、蔦で覆われていた法面(のりめん)。
  取ってしまった蔦の代わりに、今は1筋のジャスミンが垂れ下がっています。
  今、丁度満開。おまけに、これだけでも相当な芳香。

   そのうち、壁一面に・・と期待しています。
  そうなれば、ジャスミンの花 & 芳香で、さぞかし壮観でしょうね。






     そんな今日は、ジャスミンの花の下で、お茶&読書タイム。
   『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
   今日は、どこでも移動可能な籐のテーブルをジャスミンの花の下に。

   何だか、いつもと勝手が違います。
  椅子の位置が逆になり、場所がちょっと移動しただけですが、妙に新鮮な気分。
  今、ゆっくり読んでいる松本清張の 「昭和史発掘」 も進みそうです。

   第1巻は、もう少しで終わりです。
  芳(かぐわ)しいジャスミンの芳香の下ですから、一気に読めますね。

   そうそう、ここでは内緒話はご遠慮下さいね。
  薔薇ではなく、ジャスミンの芳香の中ですから、
  いつもは口の堅い? 私も、つい口が滑ってしまうかも知れませんから。

   今日の引用文にもある、「青嵐」
  丁度今頃の季節、青葉を渡る爽やかな風の事ですね。

   こんな描写に接しますと、“和” の趣きに無性に惹かれます。
  そう言えば、お花見で京都に出掛けた時、藍の小物を求めた事を思い出しました。
  今日のようにお菓子入れにしてもいいし、茶托にも。使途は自由です。